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インサイドストーリー

インサイドストーリー

インサイドストーリーでは、弊社がお世話になっているクライアントやベンダー、スタッフなどの素顔に迫った情報を定期的にご紹介させていただいております。

空が広いので
つくばに来ました。

RESONIX 代表 松本卓也さん

株式会社RESONIX
茨城県つくば市吾妻1-5-7

RESONIX代表の松本さんにはFLOWのウェブサイトからロゴ、名刺、パンフレットまで作成いただいています。今回は、松本さんにこれまでのことやこれからのことを聞いてみました。

松本さんにはデザインだけでなく、ウェブサイトの採用情報やインサイドストーリーのページについてもディレクションいただいています。もはや、ただのウェブ制作会社ではないですよね?
佐藤
そうですね。ビジネスの目的や方向性が定まっていないと、お金をかけて広告を作成しても効果が薄れてしまいます。そのため、経営者の方と目的や方向性を固めて、売上までつなげることができるように全体を見てディレクションしていくのが自分の強みだと思っています。そのため、ただ単にオーダー通りのプロダクトを作成するということはしていないですね。業界的な言葉でいうと「クリエイティブディレクター」が一番ハマると思います。
松本
確かに、弊社のウェブサイトや名刺を作成した際は何度も方向性やビジョンについては話し合いをさせていただきました。FLOWではブランディング効果も上がり、新規のお問い合わせだけでなく、若い方からの求人の応募も本当に増えました。
佐藤
例えば名刺一つとっても、意味のあるものにしたいと考えています。町の印刷屋さんのように名前や住所が書いてあるダケの名刺ではなく、初めてお会いした人の印象に残ったり、会話のきっかけになるような間が取れるデザイン性が名刺には必要だと思っています。
松本
なるほど。もともとRESONIXさんのサービスはどこから始まったのでしょうか?
佐藤
一番最初はウェブサイトの作成がスタートでした。
松本
ウェブサイトを作成しようと思ったきっかけは何かあったのですか?
佐藤
もともと、前々職がゼネコンだったのですが、その時にすごく良くしてくれた先輩がいました。今もライフワークの一つであるサーフィンもその先輩が教えてくれて。でも、当時、阪神大震災が起きて、自分もその先輩も転職やなんやかんやでお互いに環境が変わっていく中で連絡が取れなくなってしまいました。
松本
当時は、携帯もないですよね。
佐藤
そうなんです。今じゃ考えられないですけどね。でも、その先輩とどうにかして再会したくて、そんなときに閃いたのが共通の趣味である「サーフィンの波情報」だったんです。「そうだ、波の予測サイトを作成してみよう!」と。
松本
再開するためのきっかけに波の予測サイト。それって何年くらい前ですか?
佐藤
23年・・・くらい前ですね。ちょうどGoogleが誕生した頃だったと思います。
松本
23年前というと、1998年頃ですよね。かなり先駆けですね。その後、先輩にはつながりましたか?
佐藤
先駆けすぎて周りに話をしてもあんまりピンときていなかったですね。先輩については会えませんでした。周りの友人も波の予測サイトのリンクを貼ってくれたり、評判を広めてくれたりと再会するために色々協力してくれましたが…地元に帰ってしまったのかもれしれません。
松本
それは残念です・・・でも、サーフィンもウェブもきっかけは先輩から。本人の知らないところで他人の人生を動かす。そんなことがあるんですね。
佐藤
そうなんです。本当に不思議なものでそういったことってあるんですよね。色々なきっかけを与えてくれた先輩には本当に感謝しかないです。
松本
波の予測サイトを作ったときは別のお仕事をされていたんですか?
佐藤
そうですね。当時はコンピューターのネットワークシステムの構築やアプリケーションの作成をする会社にいました。入社当初はスタッフ20人程度のベンチャーだったのですが、最終的には500人まで増えました。会社の急成長と共に色々な経験もさせてもらいました。買い物のときに値札とかもあんまり見てなかったんじゃないかな笑。
松本
そんな中で独立したわけですね。
佐藤
そうですね。Googleの誕生でウェブの時代が来ることは早い段階から感じていました。当時在籍していた会社でもSEOがくることは何度も話はしていたのですが、なかなか理解は得られず・・・。最終的には自分で独立することを選択しました。
松本
20年数前からSEOを意識していた人はあまりいなかったのでは?
佐藤
そうですね。SEOについては、国内でも数人のうちからやり始めたと思います。当時は、検索エンジンの裏をかくようなインチキな手法もあったりで今よりもかなり複雑でした。今の検索エンジンはGoogleをはじめ、非常に優秀です。インチキな手法も使えなくなり、まっとうな手法でしか対策ができなくなりましたね。
松本
なるほど。独立して最初は大変だったのではないでしょうか?何か営業はしましたか?
佐藤
最初は大変でした。当時は同業者も少なかったので独学で開拓していくしかなくて。1日2時間くらい眠れれば良い方でしたね。営業は、独立した時に100件くらいメールを送ったくらいです。その中から3件のお客さんが決まって、その3人からのご紹介と自社のウェブサイトからの問い合わせで今にいたりますね。営業っぽい営業は最初にメールを送ったくらいです。
松本
結果を出すことによってお客さんの輪が広がっていったわけですね。そんな中、8年ほど前に拠点をつくばに移転しました。なぜ、つくばに?
佐藤
研究所の仕事をいただいていて定期的につくばには来ていました。アメリカン的な駐車場平置きでゲートもチケットもナシでドンって車を置ける感じ、道も広いし、空が広いし、東京とは環境が全然違うんですよね。僕の仕事は場所も関係ないので思いきってつくばに来ました。
松本
これからの広告についても聞かせてください。これからビジネスを始める人にとって一番良い営業手法って何でしょうか?
佐藤
RESONIXではウェブだけではなく、名刺をはじめとした印刷関係の広告もやっていますが、結局ウェブに費用対効果で勝てるものはないです。Googleの天下が変わらない限りは、ウェブに勝てる広告は出てこないんじゃないかなと思っています。YouTubeとかSNSとかいろんな広告媒体がありますけど、どうしても流行り廃りがあります。
松本
この先もウェブはずっと不変でしょうか?
佐藤
どうでしょうね。VRの出現はウェブに大きな影響を与えるのではないかと思っています。ただ、VRは予算がとてもかかるものなので、中小企業では運用が難しく、大企業が1人勝ちしてしまう可能性もなくはないと考えています。逆にアナログに振り切ってしまうような文化も新たに出てくるかもしれませんね。
松本
VRはとても興味があります。今でもチャットワークやスラック、zoomなどあらゆるコミュニケーションツールがありますが、例えばセンシティブな問題や情報を取り扱う時には、温度感が伝わるように直接会うことがベターなことも多々あります。でも、VRではそういった温度感まで伝えられるようになりそうですね
佐藤
そうですね。VRの進出は間違いなくこれまでのビジネススタイルの根本を揺るがすことになります。迫りくるVRの足音をしっかり認知して準備していくことも必要です。
松本
最後に、松本さんは仕事をする上で何かゴールは設定していますか?
佐藤
会社をデカくすることは考えていないですね。前職で20人から500人の急成長ベンチャーで働かせてもらいましたが、会社がデカくなりすぎても面白くなかったんですよね。別のストレスが出てくるんです。それよりも、20人くらいで仕事帰りに中華料理屋寄って「会社大きくしようぜ」って話をしてたときが一番面白かった。デカくなって高級寿司を食べてもいまいちピンと来なかった。だから、自分の好きなサイズで続けたいと思っています。
松本
大切にしたいことは?
佐藤
スタートもゴールも一緒。 キープスマイル。 みんなで笑っていられればそれで良くないですか?
松本

編集後記
松本さんは「ダメなものはダメ、良いものは良い」をちゃんと伝えてくれます。自分のアイデアを否定してくれることもあります。でも、それが最高なんです。良きパートナーとしてこれからもよろしくお願いします!
(佐藤)

株式会社RESONIX
茨城県つくば市吾妻1-5-7
http://resonix.co.jp