【保存版】銀行は黒字だけ見ていない?審査は「準備」で9割決まる融資攻略ガイド

こんにちは!つくば市にあるFLOW会計事務所の会田です!
「事業を拡大するために、新しい設備を入れたい」「手元の資金を厚くして、経営を安定させたい」 そう考えたとき、最も頼りになるのが銀行融資です。

しかし、「審査に落ちたらどうしよう…」「銀行員と何を話せばいいか分からない」と、不安を感じて足踏みしてしまう経営者様も多いのではないでしょうか。

実は、銀行融資の審査には、知っているだけで通過率がグッと上がる「明確なポイント」が存在します。

今回は、銀行員がこっそり見ている「決算書の評価ポイント」から、面談での「刺さる言葉」、そして融資実行後の注意点まで、今すぐ使える実践的なノウハウを分かりやすく解説します。

1. 銀行はここを見ている!決算書の「点数」を上げる2つの秘策

銀行は審査において、独自の基準(スコアリング)で企業に「点数」をつけています。この点数を高めるために、決算書作りで意識すべき絶対的なポイントが2つあります。

① 決算日の「現預金残高」を死守する

銀行は「お金を持っている会社」を高く評価します。「お金が必要だから借りるのに?」と思うかもしれませんが、手元資金が潤沢な会社ほど倒産リスクが低いと判断されるからです。

ここで重要なのが、決算日(個人なら12/31、法人なら期末日)時点の残高です。 銀行は、決算書(貸借対照表)に記載された「その日の数字」を見て判断します。期中にどれだけ変動があっても、決算書の数字が全てです。

テクニック: 決算日が近づいたら支払いのタイミングを調整したり、一時的に社長個人の資金を入金(役員借入金)したりしてでも、決算日の残高を厚く見せることが、評価アップの鉄則です。

② 「営業利益」を黒字にする

損益計算書にはいくつかの利益がありますが、銀行が最も重視するのは「営業利益」です。これは「本業でどれだけ稼ぐ力があるか」を示す数字だからです。

テクニック: 退職金や決算賞与などの「特別な支出」がある場合は、販売費及び一般管理費ではなく「特別損失」に計上しましょう。これにより、営業利益を減らさずに済みます。これは不正ではなく、会計ルールに則った賢い表示方法です。

なお、役員賞与は「販売費及び一般管理費」に計上が必須となりますので、ご注意ください。

2. 融資担当者を味方につける!面談の極意

審査書類と同じくらい重要なのが、経営者の「人となり」や「熱意」です。しかし、ただ「頑張ります!」と訴えるだけでは不十分です。

① 担当者が「稟議書(りんぎしょ)」を書きやすいように話す

銀行の担当者は、上司に融資の承認をもらうために「稟議書」という書類を作成します。面談の本当の目的は、この稟議書を書くための材料集めです。

NG: 「絶対に売れる自信があります!」(根拠がない)

OK: 「既に契約書が〇件あり、過去のデータから〇〇円の売上が見込めます」

担当者が上司に対して「この根拠なら返済可能です」と説得できる客観的な材料(証拠)を渡してあげることが、審査通過への最短ルートです。

② 見た目の「定性評価」もあなどれない

「人は見た目が9割」と言いますが、銀行面談も同じです。清潔感のある服装は必須です。 また、担当者が会社訪問に来た際、「従業員が挨拶できるか」「社内が整理整頓されているか」といった点も、企業の管理能力としてしっかり見られています。

3. 自社に合うのはどれ?融資の種類と活用法

一口に融資と言っても、いくつか種類があります。自社のステージに合わせて使い分けましょう。

信用保証協会付き融資: 創業期や実績が少ない段階向け。協会が保証してくれるため借りやすいですが、保証料がかかります。

プロパー融資: 銀行が直接リスクを負って貸す融資。ハードルは高いですが、これを受けられるようになると銀行からの信用度が格段に上がります。まずはここを目指しましょう。

短期継続融資(手形貸付など): 運転資金におすすめ。「1年以内に返済」という条件ですが、利息のみを支払い、元本は書き換え(更新)を行うことで、実質的に借り続けられる仕組みです。資金繰りが非常に楽になります。

4. これをやったら一発アウト!融資後の「NG行動」

無事に融資を受けられても、油断は禁物です。以下の行動をすると、銀行からの信用を一瞬で失い、次の融資が受けられなくなります。

資金使途違反(流用): 「設備資金」で借りたのに運転資金に使ったり、社長個人の車や株式投資に使ったりするのは言語道断です。

別会社への貸付: 関連会社や子会社にお金を流す行為(迂回融資)も、銀行は非常に嫌がります。

繰り上げ返済の乱発: 銀行は利息収入を計画して貸しています。余裕があるからとすぐに全額返済すると、銀行の顔を潰すことになりかねません。

口座に放置: 借りたお金を全く使わずに置いておくと、「資金需要がないのに借りたのか(実績作りか?)」と疑われ、マイナス評価になることがあります。

5. まとめ:銀行は「晴れの日に傘を貸す」パートナーへ

銀行融資をスムーズに受ける最大のコツは、お金が必要になる前から信頼関係を築いておくことです。

例えば、3ヶ月に1回試算表を持って現状報告に行くだけでも、担当者の心証は劇的に変わります。「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる」と言われますが、日頃から自社の状況を正しく伝えておけば、いざという時に雨の日でも傘を差し出してくれるパートナーになります。

「銀行への説明の仕方が不安」「決算書をどう作れば評価が上がるか知りたい」という方は、ぜひ一度、融資に強い専門家にご相談ください。

正しい準備と知識で、事業の成長を加速させましょう!

スタートアップが失敗しない創業融資・資金調達のポイント

スタートアップにとって創業期の資金調達は、事業の成否を大きく左右する重要なステップです。しかし、「どの融資制度を使えばいいのか」「どれくらい借りられるのか」「審査で何を見られるのか」が分からず、不安を抱える起業家は少なくありません。税理士法人FLOW会計事務所では、つくばを中心に多数の創業支援を行い、金融機関との面談対策から事業計画書の作成までサポートしています。本記事では、創業融資を成功させるためのポイントを体系的に解説します。

■1. 創業融資の種類と特徴

創業者が利用しやすい融資制度には、次の3種類があります。

① 日本政策金融公庫(公庫融資)

最も一般的で利用者が多い制度。

  • 無担保・無保証人の枠がある
  • 創業直後でも利用可能
  • 融資判断は“事業計画”を重視

スタートアップと相性が良い融資です。


② 地方銀行・信用金庫の創業支援融資

地域密着の金融機関が提供する創業向け融資。

  • 公庫と併用できる
  • 地域の企業とのつながりが強い
  • 事業が軌道に乗った後も相談しやすい

FLOWはつくば地域の複数の金融機関と定期的に情報交換を行っています。


■2. 審査で重視されるのは“過去の実績”より“未来の見通し”

創業フェーズでは、まだ決算書がありません。そのため、金融機関が最も重視するのは 「計画の現実性」 です。

特に次の3点が見られます。

① 事業計画書の根拠

裏付けのある数字が必須。
売上・費用・利益が「なぜその数字になるのか」を説明できることが重要です。

② 経営者の経験・スキル

業界経験、資格、実績など、「事業を継続できる人物か」が見られます。

③ 自己資金

“自己資金=本気度” と判断されます。
多いほど有利ですが、最低でも総設備資金の1/10以上あるのが理想です。

FLOWでは事業計画書の作成から面談ロールプレイングまで行い、審査通過率を高めるサポートをしています。


■3. 創業融資が失敗しやすい理由と回避策

創業融資が不調に終わる原因には共通点があります。

① 売上予測が高すぎる

「開業初月から月商100万円」など、根拠のない数字は避けるべきです。

→ 対策:
市場規模・客単価・稼働率からロジカルに積み上げる。


② 固定費の見積りが甘い

家賃、通信費、人件費は漏れが起こりがち。

→ 対策:
固定費一覧を明確化し、見落としをゼロに。


③ 資金繰りが甘い

黒字でも資金が回らなければ倒産する“黒字倒産”のリスクがあります。

→ 対策:
キャッシュフローを月別に整理し、半年後の残高を必ずチェック。


■4. FLOWの創業融資サポートが選ばれる理由

スタートアップの創業期において、FLOWは“数字を武器にした伴走支援”を得意としています。

① 事業計画書の作成をプロがサポート

売上根拠、経費計画、資金繰りを一緒に作成し、数字の整合性を高めます。

② 面談対策を徹底

金融機関との面談では、

  • 想定質問
  • 回答のポイント
  • 弱点の伝え方
    まで事前に練習します。

③ クラウド会計による“数字の見える化”

融資後は、マネーフォワード・freeeを活用して数字をリアルタイムで把握できる体制を構築。
創業後の数ヶ月を安心して乗り切るための支援を行います。


■5. 創業融資は“複数の金融機関を組み合わせる”と成功率が高い

公庫だけでは不足する場合、銀行と併用することで調達額を増やせることがあります。

FLOWでは、

  • 公庫
  • 信用金庫
  • 地銀
    すべてを踏まえて最適な調達ルートをご提案します。

■まとめ

スタートアップの創業融資は、事業の立ち上げを成功させるための重要なステップです。適切な制度を選び、根拠のある計画を整え、面談に備えることで、融資の成功率は大きく高まります。FLOW会計事務所では、事業計画作成から融資面談対策、創業後の数字管理まで一貫してサポートしています。資金調達に不安のある方は、ぜひご相談ください。

スタートアップの資金繰りを左右する事業計画書の作り方

スタートアップや小規模企業にとって「資金繰り」は生命線です。どれだけ優れたサービスや技術があっても、資金繰りが悪化すれば経営は一瞬で苦しくなります。そのため、創業初期こそ“数字の見える化”が欠かせません。本記事では、税理士法人FLOW会計事務所がつくば市を拠点に数多く支援してきた経験をもとに、金融機関が評価し、経営判断にも使える“本当に役に立つ事業計画書”の作り方を解説します。資金繰りで迷わない経営を一緒に構築していきましょう。

■1. 事業計画書の目的は「融資のため」だけではない

多くの創業者は「融資を受けるために作る書類」と捉えがちですが、本来の事業計画書の目的は “数字を通して自分自身の事業の未来を理解すること” です。

資金繰りは、

  • いつお金が入り
  • いつ出ていき
  • 何ヶ月後に残高がどうなるか

これを把握できなければ安定しません。

特にスタートアップは創業初期に費用が先行し、売上が追いつくのに時間がかかるため、資金繰りのギャップが発生しやすい。だからこそ「計画」と「実績」を比較し、早期に軌道修正できる仕組みが必要です。

FLOW会計事務所では、Excelではなくクラウドツールを使って“実際に運用できる”事業計画書を作り込みます。机上の空論ではなく、現場で役立つ実践型の計画書が強みです。


■2. 銀行が重視する3つのポイント

融資を検討する金融機関は、事業計画書のすべてを細かく見るわけではありません。特に以下の3点に注目しています。

●① 数字に根拠があるか

「なんとなく月100万円売れる」では評価されません。

  • 客数の見込み
  • 価格設定の理由
  • 回転率
  • 市場規模
    など、数字の裏側に根拠が必要です。

●② 返済可能性があるか

融資後、毎月の返済が本当に可能なのかをシミュレーションします。
ここで資金残高が途中で尽きる計画は通りません。

●③ 経営者が計画を理解しているか

面談では「計画した本人が数字を説明できるか」を見ます。
FLOWでは、面談同席や想定質問の事前準備まで支援しています。


■3. 良い事業計画書の構成は“4つの数値”で作る

FLOWが推奨している事業計画書の構成は以下の4つです。


●① 売上計画

  • どのサービスが
  • いくらで
  • 何件売れて
  • どのように増加していくのか

これが“ロジカル”に説明できる必要があります。


●② 経費計画

  • 固定費(家賃、人件費)
  • 変動費(仕入れ、広告)
  • 支払いタイミング

資金繰りを見るうえで、固定費の把握は特に重要です。


●③ 利益計画

売上−経費=利益ではなく、
“キャッシュベース”での利益を把握することが大切。
減価償却や初期投資の影響も考慮します。


●④ 資金繰り計画(キャッシュフロー)

最重要のパートです。
銀行もここを必ずチェックします。

  • 何ヶ月後に残高がどうなるか
  • 資金ショートの可能性はないか
  • 追加融資は必要か

これを可視化しない限り、スタートアップは安定しません。

FLOWではクラウド会計のデータと連動し、現実的で運用できる計画書を作成します。


■4. マネーフォワードなどクラウドツールで“数字をリアルタイム化”

Excelだけの管理では限界があります。
おすすめは マネーフォワードクラウド × 予算管理 × 現預金管理 の組み合わせ。

FLOWでは以下をセットで導入支援しています。

  • 銀行・カード連携による自動仕訳
  • 売上と請求書の連携
  • 支払いスケジュールの自動可視化
  • 予算と実績の差異分析
  • キャッシュフロー予測の自動化

これにより、毎月の数字が遅れず、
“経営の意思決定が常に最新のデータで行える”ようになります。


■5. スタートアップ支援に強いのがFLOWの特徴

FLOW会計事務所は、

  • 創業融資
  • 会社設立
  • 資金繰りシミュレーション
  • クラウド会計導入
    をセットで支援できるため、

「計画を立てて終わり」ではなく「実行して改善する」まで伴走できる点が強みです。

つくばの創業環境(研究機関・IT企業・地元金融機関)とも相性が良く、スタートアップと非常に相性の良い地域です。


■まとめ

スタートアップが生き残るためには、資金繰りを“見える化”し、数字をもとにスピーディーに判断することが欠かせません。事業計画書は融資のためだけでなく、成長のための羅針盤でもあります。FLOW会計事務所では、計画作成からクラウド導入、融資支援まで一気通貫でサポートしています。資金繰りに不安を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

【経営戦略の羅針盤】SWOT分析で自社の「強み」と「チャンス」を最大限に活かす方法

こんにちは。会田です。 私たちは日々の業務の中で、お客様の事業が持続的に発展していくためのサポートをさせていただいています。事業の進め方を決定するためには、まず自社を取り巻く状況を客観的に把握することが不可欠です。
今回は、多くのビジネスオーナーやトップマネージャーに人気の高い、戦略計画の基礎となる分析手法「SWOT分析(スウォット分析)」について、その基本と具体的な活用法を分かりやすく解説します。

1. SWOT分析とは? その定義と必要性


SWOT分析は、事業戦略や経営計画の立案、意思決定をサポートするために広く活用されている手法です。SWOTとは、以下の4つの要素の頭文字を取った略語です。

Strengths(強み)

Weaknesses(弱み)

Opportunities(機会)

Threats(脅威)

この分析を行う真の目的は、現状の把握で終わるのではなく、分析結果を基に今後の事業の進め方や戦略を具体的に立てることです。そのため、データ収集はSWOT分析において重要な活動であり、収集された情報が事実に基づいたものになるほど、導き出される解決策はより現実的で信頼できるものになります。

2. 内部環境と外部環境の明確な区別

SWOTの4つの要素は、企業が「コントロールできるかどうか」という視点から、「内部環境」と「外部環境」に明確に分類されます。

内部環境:コントロール可能な要素(強みと弱み)
内部環境とは自社の状況を指し、企業が直接コントロールできる要素です。

・強み (S) – 内部のプラス面
組織に競争上の優位性をもたらす得意分野です。具体的には、熟練した従業員のスキル、効率的なプロセス、強固なブランド評判、高い技術力やノウハウ、財務能力などが含まれます。

・弱み (W) – 内部のマイナス面
組織が不足している、または課題に直面している部分です。例えば、古い技術、スキル不足、非効率なプロセス、財務実績の低さなどが該当します。弱みは改善の余地がある部分でもあります。

実践のポイント 内部環境(強みや弱み)を洗い出す際には、単なる感覚的な「思いつき」にならないよう、必ず競合他社との比較の中で、自社の優位性や劣っている点を具体的に評価することが極めて重要です。

外部環境:コントロールできない要素(機会と脅威)
外部環境とは市場や社会全体の状況を指し、自社が直接コントロールできない要因です。

・機会 (O) – 外部のプラス面
組織に有利に働く環境変化やトレンドです。市場の成長、顧客ニーズや嗜好の変化、法規制の緩和などがビジネス拡大のチャンスとなります。

・脅威 (T) – 外部のマイナス面
組織に不利に働くリスクや潜在的な危険性を指します。法規制の変更、経済の低迷、新しい競合企業の参入、物価高騰などが挙げられます。

実践のポイント 外部環境を分析する際は、ある一つの事柄が、見方によって「機会」にも「脅威」にもなり得ることに注意が必要です。外部環境の変化が自社にとってプラスとマイナスの両側面を検討し、整理することが大切です。

3. クロスSWOT分析で戦略を具体化する

4つの要素を洗い出した後、内部環境と外部環境の要素を掛け合わせる「クロスSWOT分析」に進むことで、具体的な事業戦略の方向性を導き出します。

強み × 機会(SO戦略:積極戦略)

自社の強みを最大限に活かし、市場の機会を利用して事業拡大を図るための「攻め」の戦略です。

例:高い技術力(S)を、成長している新規市場(O)に投入し、新製品を開発する。

弱み × 機会(WO戦略:改善戦略)

市場の機会を利用して、自社の弱みを克服したり改善したりする施策を検討します。

例:知名度の低さ(W)を、広がりつつあるSNSマーケティング(O)を活用して改善する。

強み × 脅威(ST戦略:差別化戦略/対抗戦略)

自社の強みを活用することで、外部からの脅威の影響をかわしたり、競合他社と差別化を図ったりする「守り」の戦略です。

例:強固なブランド力(S)を活かし、低価格競争を仕掛けてくる競合(T)に対し、価格以外のプレミアムな価値を訴求する。

弱み × 脅威(WT戦略:防衛戦略/撤退戦略)

弱みを抱えた上で、脅威の悪影響を最小限に抑えるための対策(事業の縮小や撤退を含む)を検討します。危機回避を最優先します。

例:資金力の弱さ(W)と、原料の高騰(T)に対し、在庫を最小限に抑え、採算の合わない事業から撤退する。

このクロス分析を行うことで、戦略の道筋がより具体的になり、「どの施策に経営資源を集中すべきか」が見えてきます。

4. 成功のための実践的なヒント

SWOT分析を成功させ、事業に役立てるためには、いくつかの重要なポイントがあります。

目的を明確にする: 分析を始める前に、「この分析によってどのような目的を達成したいのか」を明確に定義しておくことで、ビジョン達成に向けた戦略立案が効果的になります。

客観性を確保する: 内部環境の分析は特に主観的になりがちです。思い込みを排し、できる限りデータや事実に基づき分析を行うことが重要です。経営者やボードメンバーだけでなく、従業員、顧客など様々な関係者の意見を取り入れることも、客観的な分析に繋がります。

セグメントを分ける: 企業に複数の事業がある場合は、全てを一緒にする「経営総合SWOT分析」ではなく、商材別、顧客属性別、事業部別などに分けて分析することで、より具体的で効果的な戦略を導き出せます。

定期的に見直す: SWOT分析は一度作って満足するものではありません。内部環境も外部環境も経営を続けていく上で刻々と変化していくため、戦略の基盤として定期的な見直しを行うことが大切です。

まとめ

SWOT分析は、自社の強みを最大限に生かし、潜在的なリスクや課題に対応できる戦略を立てるための重要なフレームワークです。

私たちは、皆様が事業における機会を逃さずに掴み、持続的に成長していくための経営計画をサポートしたいと考えております。

ご自身の事業を客観的に分析することや、分析結果を具体的な戦略に落とし込むことにお困りの場合は、ぜひ一度ご相談ください。

【インボイス制度「2026年問題」って何!?】2割特例廃止と負担増!今すぐ取り組むべき3つのアクション

こんにちは、FLOW会計の斉藤です。

インボイス制度の導入から1年が過ぎました。「ようやく慣れた…」とホッとしていませんか?しかし、本当の正念場はこれからです。

2026年10月、多くの小規模事業者の経営を直撃する「時限爆弾」、通称「2026年問題」が待ち構えています。

「知らなかった」では済まされない急激な負担増を避けるため、その正体と今すぐ取るべき対策を解説します。

あなたの事業を揺るがす2つの「激変」

2026年10月から、現在多くの事業者を支えている負担軽減措置が縮小・廃止されます。

  • 経過措置の縮小(80%控除 → 50%控除へ)

現在、免税事業者からの仕入れでも、取引先は支払った消費税の「80%」を控除できます。つまり実質的な負担増は20%しかありませんでした。

しかし、2026年10月以降、この割合が「50%」にまで引き下げられます。

これにより、取引先は免税事業者との取引コストがグンと増えることになります。

免税事業者にとっては、値下げを要求されたり、最悪の場合、取引を打ち切られたりするリスクが現実的になるのです。

  • 「2割特例」の完全廃止

インボイス登録に踏み切った元免税事業者の多くが活用しているであろう、まさに“救世主”ともいえる制度が「2割特例」。

これは、「売上にかかる消費税額の2割」だけを納税すればOKという、納税額も、事務負担も、大幅に軽減してくれる特例措置です。

この特例が、2026年9月末で完全に終了します!

(※個人事業主は2026年分の確定申告まで適用)

もし対策をしなければ、業種によっては納税額が数倍に跳ね上がる可能性があり、事業の資金繰りに深刻な影響を及ぼしかねません。

■ 生き残るための3つのアクション

1. 取引先と方針を協議する

特に免税事業者の方は、課税事業者になるのか、免税のまま価格で調整するのか、2026年10月以降の方針を主要な取引先と話し合いましょう。

事前の誠実な対話が、信頼関係と取引を維持する鍵です。

2. 最適な納税方法を決定する

2割特例終了後は「簡易課税」か「本則課税」を選択しなければなりません。事務負担が軽い「簡易課税」、設備投資など経費が多い場合に有利な「本則課税」。納税額で大きな差がつくことも。どちらが自社に有利か、シミュレーションしてみることが重要です。

  • 簡易課税:業種ごとに定められた「みなし仕入率」で計算。実際の経費計算が不要で、事務負担が軽いのが特徴。
  • 本則課税:売上にかかる消費税から、仕入れや経費にかかった消費税を差し引いて計算。インボイスの集計・保存が必須で手間は増えますが、大きな設備投資などがある場合は有利になることも。

3. ITツールと補助金をフル活用する

増える事務負担は、デジタル化で乗り切りましょう!これからの時代、ITツール導入は不可欠です。 「でも、コストがかかる…」とためらう必要はありません。国は、事業者のデジタル化を支援する強力な補助金を用意しています。

  • IT導入補助金(インボイス枠):クラウド会計ソフトやPC、タブレットの購入費用などを、最大8割という高い補助率で支援するものです。
  • 小規模事業者持続化補助金:インボイス対応に限らず、販路開拓や生産性向上のための幅広い経費に利用できます。

補助金は、コストを抑えて未来への投資ができる絶好のチャンスです。

公募期間には限りがあります。今すぐ最新情報をチェックし、積極的に活用を検討してください。

まとめ

2026年10月は、小規模事業者にとって大きな転換点です。「まだ先」と先延ばしにせず、今日から準備を始めましょう。「取引先との対話」「納税方法シミュレーション」「ITツールと補助金の活用」。この3つの行動が、あなたの未来を守ります。

今すぐアクションを起こすことで、来るべき変化の波を乗りこなし、あなたの事業をさらに強く成長させることができるはずです。

不安な点があれば、一人で抱え込まず、私たちにご相談ください。

未来のために、今日から一歩を踏み出しましょう!

【中小企業経営者向け】経営計画はムダじゃない!中小企業が今すぐ取り組むべき経営の「土台」と「戦略」

こんにちは!FLOW会計事務所の小菅です。

日々の業務の中で、「うちの会社、本当にこのままで大丈夫かな?」「売上は伸びているはずなのに、なぜか手元にお金が残らない…」といったお悩みを抱える経営者の方も多いのではないでしょうか。

実は、日本経済を支える中小企業の多くが抱える根本的な課題は「経営がないこと」にあると指摘されています。本日は、中小企業が安定した成長を遂げるために、今すぐ見直すべき経営の「土台作り」「正しい指標」「競争戦略」の3つのポイントを、わかりやすく解説します。

1. 経営の土台を固める:計画とビジョン

会社経営は、地図を持たずに旅に出るようなものであってはなりません。まず取り組むべきは「事業計画書」の作成です。

多くの経営者様は「計画通りにいかないから意味がない」と考えがちですが、それは誤解です。計画通りに進まなかったとき、なぜ差が生じたのかを分析するためにこそ、計画は必要不可欠なのです。

計画を立てる際の最初のステップは、ビジョン(目的)を決めることです。何を成し遂げたいのか、どこを目指すのかという目的地を明確にすることで、それを実現するための「手段」(必要なものや人材)が見えてきます。

特に中小企業にとっては、経営者が「経営の家庭教師」のような役割を担うことで、会社全体の方向性が決まります。計画を作成することで、数値の実現可能性を検討したり、資金不足などの無理な点に事前に気づくことができるのも大きなメリットです。

2. 中小企業が見るべき「正しい指標」

世間には多くの経営分析指標がありますが、大企業向けや投資家向けの指標が、中小企業の実態を正確に表さないケースが多々あります。

例えば、「ROA(総資本経常利益率)」は資産に対する利益率を見る指標ですが、中小企業においては、利益の多くを生み出しているのは資産(在庫、売掛金、建物など)ではなく、費用(人件費、広告宣伝費など)役員報酬の額によって利益を簡単に操作できてしまうため、表面的な利益率に惑わされてはいけません。

中小企業がチェックすべき「正しい指標」は以下の通りです。

・営業利益率の推移

売上が伸びているにもかかわらず、営業利益率が下がっている状態は「黄色信号」です。コストの増加が売上増加を上回っている可能性があります。先行投資をする際も、利益率の維持または増加を目指し、回収とのバランスを意識することが重要です。

・現預金固定費比率

これは、手元の現預金が固定費の何ヶ月分あるかを示す指標です。言い換えれば、売上がゼロになっても何ヶ月耐えられるかという、会社の生存能力を示します。最低でも3ヶ月分、理想は6ヶ月分程度の現預金を保有することで、資金繰りに振り回されることなく、社長が「種まき」や「営業」といった将来的な業績向上につながる仕事に専念できる余裕が生まれます。

・経常利益と粗利益(変動利益)

大企業は営業利益に注目しがちですが、借入が多い中小企業においては、支払い利息(営業外費用)を含めた経常利益が、目標として重視されます。

また、中小企業は固定費の削減が難しい(特に人件費はむしろ増やすべき)ため、粗利益(売上から変動費を引いた利益)を増やすことこそが、会社を儲けさせる方法です。

3. 弱者のための「差別化戦略」

ほとんどの中小企業は弱者であり、弱者は大企業(強者)と同じ戦略をとっては勝ち残れません。

弱者がとるべきは、ランチェスター戦略に基づいた「差別化戦略」です。そのポイントは以下の5つです。

1. 極地戦(エリアを絞る): 全国を相手にするのではなく、特定の地域やニッチ市場に焦点を絞り、そこに資源を集中投下します。

2. 一騎打ち: 大規模なライバル全体と戦わず、1対1の勝負に持ち込める環境で戦います。

3. 接近戦(コミュニケーション): メールや電話だけでなく、直接会いに行くなど、顧客との距離を縮め、親密なコミュニケーションを図ります。大手には真似できない、ファン化を促す戦略です。

4. 一点集中主義: 総合的なサービスを目指さず、強みや得意な一点のみに特化して勝負をかけます。他の領域は捨てる勇気が必要です。

5. 陽動戦(奇襲): 大手が「採算が合わない」「非効率だ」と見逃しているようなニッチな領域や、常識外れの動き(こっそり始める)でニーズを拾い、競争を仕掛けます。

中小企業が、弱者としての自覚を持ち、この5つの戦略を組み合わせることで、強者に負けない競争力を築くことができます。

まとめ

中小企業が不安定な経営から脱却し、成長していくためには、まず経営計画で目的と道筋を明確にすることが第一歩です。そして、大企業向けの指標ではなく、現預金や経常利益といった会社の実態を表す指標に目を向け、さらに自社を「弱者」と認識した上で、ランチェスター戦略による差別化を図ることが成功への鍵となります。

私たちは、お客様がこれらの経営の基本を固め、目標を達成できるよう、専門的な知識をもってサポートいたします。お困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

【新規創業者必見!】つくば市の創業支援補助金で、スタートアップを全力サポート

こんにちは、税理士法人FLOW会計事務所です。

新たに事業を始める皆さまへ、つくば市が提供する「新規創業促進補助金」のご案内です。この補助金は、会社設立時の登録免許税や定款認証手数料を全額補助するもので、創業初期の負担軽減に大いに役立ちます。


✅ 補助金のポイント

  • 補助対象者:平成26年度以降に特定創業支援事業による支援を受けたことの証明を受けている方
  • 補助対象経費
    • 会社設立に係る登録免許税(上限75,000円)
    • 定款認証費用に係る手数料(上限50,000円)
  • 補助率・補助金額
    • 補助率:10/10(全額補助)
    • 補助限度額:125,000円

📝 申請の流れ

  1. 申請前に確認
    • 特定創業支援事業による支援を受けたことの証明書を取得
    • 市税に滞納がないことの証明書を取得
  2. 申請書類の提出
    • つくば市産業振興課宛てに、申請書と必要書類を持参、郵送、またはEメールで送付
  3. 設立後の報告
    • 会社設立の完了から20日以内、または令和8年3月31日のいずれか早い日までに、実績報告書を提出

💡 FLOW会計事務所からのアドバイス

補助金の申請には、書類の整備や手続きが必要です。特に特定創業支援事業による支援を受けたことによる証明は、取得までに1ヶ月以上の時間を要することもありますの、お急ぎの方はくれぐれもご注意を!

補助金を活用して、スムーズな事業スタートを切りましょう!


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【法人設立5期未満の代表者様へ】事業計画で未来を拓く!作成から活用までの徹底ガイド

事業を始める、または既存事業を拡大する際、「事業計画」は単なる形式的な書類だと考えていませんか?

特に法人設立後5期未満の代表者様は、日々多くの課題に直面されていることと思います。しかし、実はこの「事業計画」こそが未来を照らす「羅針盤」として機能し、事業の成功確率を飛躍的に高めるための、最も重要なツールなのです。

なぜに「事業計画」が不可欠なのか、その本質と活用法を解説します。

1.事業計画は「なぜ」必要なのか?

事業計画を作成する目的は、大きく分けて二つあります。それは「自分が見るため」と「他人に見せるため」の視点を持つことです。

~自身の構想を明確にし、事業を具体化するため~

事業計画は、経営者の頭の中にあるアイデアや目標を具体的に整理し、書面に落とし込むことで「具体性(解像度)」を高め、一貫性のある事業ストーリーを組み立てる手助けをします。これにより、これまで個別に検討してきた事項が体系的にまとまり、事業の本質的な目的や具体的な実施方法について深く考察する機会が生まれます。

「地図を持たずに旅に出る」ような”なりゆき経営”を防ぎ、潜在的なリスクを特定し、リソースを最も効果的に配分するための戦略的なツールとなります。また、計画通りに進まなかった場合でも、「なぜそうならなかったのか」を分析し、改善策を考えるための重要な拠り所となります。

~外部からの協力や資金支援を得るため~

事業計画は、外部からの協力や資金支援を得る上で不可欠なツールです。金融機関からの融資では説得力のある事業計画は不可欠です。銀行は将来の返済能力を知りたいと考えており、計画書は評価を高める重要な材料となります。

また、仲間や従業員を集める際にも、事業の魅力や将来性を具体的に説明するために必要です。経営者の頭の中にあるビジョンや目標を可視化し、社内メンバーや求職者、取引先といった関係者全員と共有することで、組織の一体感を高め、共通の目標に向かって協力する体制を築きます。

この共有が社員のリーダーシップや意思決定能力を磨き、会社全体のモチベーション向上に繋がり、事業拡大の鍵となっていきます。

2.事業計画の「核」となる考え方

事業計画は、単に数字を並べるだけではありません。その根底には、自社の事業に対する深い洞察と戦略が求められます。

 ~「ビジョン(目的地)」の明確化

まず最初に「どこを目指し、何を実現したいのか」というビジョンを明確にすることが、事業計画の出発点です。最も重要なのは、その計画が経営者にとって「ワクワクする」ものになっているかどうかです。単に売上を前年比10%増やすといった現在の延長線上の数字ではなく、具体的な5年後の売上、従業員の増加、新しいオフィスなど、将来の姿を鮮明にイメージし、それを数値化することが、計画を「現在の延長」ではなく「未来を創造する」ものに変える鍵です。

ビジョン実現に必要なもの(人材、設備など)を洗い出し、かかる費用を予算として算出する中で、計画の無理や矛盾を発見し、現実的な代替案を検討できます。

~「損益計算書」を活用した数値計画の立て方~

事業計画の根幹は、売上、原価、粗利、固定費、経常利益から成る損益計算書です。これは事業の収益性を評価し、将来の利益を予測するための重要な要素になります。

計画策定にあたっては、現実的な売上目標から利益を逆算するアプローチが重要です。市場データや過去の実績を基に、現実的かつ達成可能な売上目標を設定し、計画全体の現実性を高めます。

固定費は急に変動しにくいため、売上が少し増えるだけでも最終利益は大きく伸びる可能性がありますが、中小企業では過度な利益追求ではなく、税率が低い範囲で利益を抑え、残りを役員報酬や社員の給料に還元することで、節税と社員の豊かさを両立できます。

3.作成した事業計画を「生きた羅針盤」にする活用法

資金調達、特に融資を受ける際には、事業計画の内容とその表現方法が非常に重要になります。

 ~「徹底した事前準備」と「根拠」~

作成した事業計画書には、売上や経費の数字に具体的な根拠が必要です。金融機関は数字と論理的な説明を重視しますので、融資希望額の資金使途と自己資金を明確に説明できることが求められます。

自身の経験が事業にどう活きるか、競合との差別化点、市場の状況を具体的に示す必要があります。また、事業のリスクを認識し、それに対する対策も考えておきましょう。

 

結論:事業計画はあなたの事業の未来を描く羅針盤

事業計画は、一度作ったら終わりではありません。それは貴社の事業の「設計図」であり、市場や内部環境の変化に応じて「生きた文書」として定期的に見直し、更新することが不可欠です。

 

当事務所では、お客様の事業計画作成から、その後の経営サポートまで、一貫してお手伝いしております。事業計画の策定にお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。共に、あなたの事業の成功への道を切り拓きましょう。

創業融資の面談で大切なことは?!ポイント3つを解説します!

こんにちは!FLOW会計事務所の小菅です。

これから起業される皆様にとって、事業資金の確保は非常に重要です。しかし、はじめての融資面談は「何を話せばいいのか」「どう振る舞うべきか」と不安に感じる方も少なくありません。

今回は、融資面談を成功させるための重要なポイントを3つご紹介します。これらのポイントを押さえることで、きっと自信を持って面談に臨めるでしょう。

1.リラックスして臨む

融資面談に臨む際、最も重要なのは「リラックスして臨むこと」です。融資を受けるということは、金融機関にお金を借りることになりますが、相手に過剰にへりくだる必要はありません。もちろん、無礼な態度で接するのも不適切ですが、お互いに条件が合致したところで取引が成立するという点を忘れてはいけません。

金融機関は融資を通じて利息を得る事業を行っており、そのためには、融資を受ける側が事業を活性化させ、返済能力を維持できることが前提です。このような視点で考えると、融資を受ける側としても、事業計画や資金の使い道、収益の見込みについて明確に伝え、コミュニケーションを円滑に進めることが大切です。

2.質問の意図を理解して回答する

融資面談は、担当者からの質問に答える形で話が進んでいきます。担当者は、通常、様々な業界に対して幅広い知識を持っていますが、特定の業界に精通しているわけではありません。そのため、質問が少し的外れであったり、質問の意図が明確でないこともあります。その際に最も重要なのは、質問の意図をしっかりと理解し、確認することです。

例えば、担当者が「このビジネスはどこにでもあるのでは?」や「この売上目標は達成可能なのか?」といった質問を投げかけてきたとき、時にはその意図が分かりにくいこともあるでしょう。こうした場合は、遠慮せずに質問の意図を確認しましょう。質問の意図を誤解して答えてしまうと、誤った情報を伝えてしまう可能性があります。質問の背景や意図を理解することで、より具体的で的確な回答ができるようになります。また、質問の内容が曖昧だった場合は、相手の意図を掘り下げてから答えることで、より相手に納得感を与えることができます。

3.否定的な発言への冷静な対応

融資面談中には、融資担当者から否定的な意見や指摘が出ることもあります。その際、つい感情的になって「そんなことはない!」と反論してしまいたくなることもあるかもしれませんが、冷静に論理的に反論することが大切です。融資担当者が指摘をする理由の多くは、上司や経営陣に融資案件を説明する際に、同じような疑問や反論が出ることが予想されるためです。担当者は、上司に対して「顧客はこれだけの市場調査を行い、売上根拠も示しています」と説明できるようにするため、事前に確認しているのです。

否定的な発言に対しては、感情的に反論するのではなく、客観的な根拠を示し、論理的に反論しましょう。例えば、売上目標について指摘された場合は、具体的なデータや資料を提示し「市場調査の結果、この分野はまだ成長しており、実際にこのデータを元にした売上の見込みがあります」といった形で反論することで、納得を得やすくなります。

重要なのは、感情的に反論してしまわないようにすること、できる限り客観的な根拠を示すことです。

まとめ

1. リラックスして臨む

融資はビジネス取引。対等な立場で、事業計画と返済能力を明確に伝えましょう。金融機関は、事業が活性化し、利息を返済できるかを重視します。

2. 質問の意図を確認する

担当者は業界の専門家ではありません。質問が不明瞭なら「どういう意味ですか?」と遠慮なく確認を。正確な回答で信頼を得られます。

3. 否定にも冷静に、根拠を示す

感情的にならないで。客観的なデータや調査結果を提示し、論理的に反論しましょう。

融資面談は緊張する場面ではありますが、事前に準備し、冷静に対応することで、良い結果を得ることができます。事業計画の詳細をしっかりと伝え、担当者との良好なコミュニケーションを図ることが、融資をスムーズに進めるための鍵になります。

最後までお読みいただきありがとうございました!

融資を含め、経営計画の策定などについて不安を感じている方は、どうぞお気軽に当事務所にご相談ください!

売上10%減で利益70%減!?経営者が知るべき「変動費と固定費」の衝撃関係

こんにちは!FLOW会計事務所の堀です。

前回のブログでは、損益計算書に示される5つの利益について解説しました。それぞれの利益が会社のどの側面での儲けを示しているかをご理解いただけたかと思います。

では、これらの利益は、売上が増減したときに、同じ割合で変化するのでしょうか?

例えば、「売上が10%減ったら、利益も10%減るんでしょ?」と考えていませんか?

実は、そうではありません。売上の変化は、利益にもっと大きな影響を与えます。その鍵を握るのが、「変動費」と「固定費」という費用の分類です。

今回は、この変動費と固定費の仕組みを理解することで、売上と利益の意外な関係、そして経営判断に役立つ考え方について解説します。

◆ 利益変動の鍵は「変動費」と「固定費」

会社の費用は、大きく分けて「変動費」と「固定費」のどちらかになります。

  1. 変動費(へんどうひ):売上の増減に比例して変動する費用です。例:商品の仕入れ原価、材料費など。ラーメン屋さんの麺やスープ、具材の原価などがこれにあたります。
  2. 固定費(こていひ):売上の増減にかかわらず、あまり変動しない費用です。例:人件費(給料、役員報酬)、家賃、水道光熱費、減価償却費、広告宣伝費、リース料など。ラーメン屋さんの店員さんのお給料や家賃などがこれにあたります。

損益計算書では、売上から変動費(売上原価)を差し引いたものが「売上総利益(粗利)」となり、その売上総利益から固定費(販売費及び一般管理費など)を差し引いて「営業利益」「経常利益」が計算されます。

◆ 売上減少の衝撃!利益はもっと減る!?

ラーメン屋さんを例に、売上が変動した場合の利益への影響を考えてみましょう。

元の状態: 売上5,000万円、変動費1,500万円(売上の30%)、粗利3,500万円(売上の70%)、固定費3,000万円、経常利益500万円。

ここで、もし売上が10%減少して4,500万円になったらどうなるでしょうか?

変動費(原価)は売上に比例するので、10%減少し1,350万円になります。

粗利も売上に比例するので、10%減少し3,150万円になります。

ここまでは売上と同じ10%の減少です。しかし、固定費は売上が減っても変わりません。3,000万円のままです。

結果として、経常利益はいくらになるでしょう?

粗利3,150万円 - 固定費3,000万円 = 経常利益150万円

元の利益が500万円でしたから、150万円になったということは、利益はなんと70%も減少しています! 売上は10%しか減っていないのに、利益は7倍の割合で減ってしまったのです。

さらに、売上が20%減少して4,000万円になった場合も考えてみましょう。

変動費(原価)は20%減少し1,200万円。

粗利は20%減少し2,800万円。

 固定費は変わらず3,000万円。

結果、経常利益は 2,800万円 - 3,000万円 = △200万円。

売上が20%減っただけで、赤字になってしまうのです。

このように、固定費が存在することで、売上のわずかな減少が利益に壊滅的な影響を与える可能性があるのです。

◆ 売上増加の恩恵!利益はもっと増える!!

逆に、売上が増加した場合はどうでしょうか? もし売上が10%増加して5,500万円になったら?

変動費(原価)は10%増加し1,650万円。

 粗利も10%増加し3,850万円。

固定費は変わらず3,000万円。

結果として、経常利益はいくらになるでしょう?

粗利3,850万円 - 固定費3,000万円 = 経常利益850万円

元の利益が500万円でしたから、850万円になったということは、利益は1.7倍に増加しています! 売上は1.1倍になっただけなのに、利益は1.7倍です。

このように、固定費が一定であるために、売上が増加した際には、変動費以外の部分がすべて利益として積み増されるような形になり、利益が爆発的に増えるという現象が起こります。これは「レバレッジ効果」とも呼ばれます。

では、利益を2倍の1,000万円にするために、どれだけ売上を増やせばいいかという計算もしてみましょう。固定費3,000万円を賄い、かつ利益を1,000万円出すためには、粗利が合計4,000万円必要です。元の粗利率が70%でしたから、4,000万円 ÷ 70% = 約5,714万円の売上が必要となります。これは元の売上5,000万円から約14%増やすだけで達成できる数字です。

つまり、売上を約1.14倍にするだけで、利益は倍になる可能性があるのです!

◆ 変動費率(原価率)の重要性

この売上と利益の関係において、変動費率(売上に対する変動費の割合、ラーメン屋さんの例では原価率30%)も非常に重要です。

もし、ラーメン屋さんが材料を少し奮発して原価率が30%から40%に上がってしまったらどうなるでしょうか? この場合、粗利率は60%になります。
同じように利益1,000万円を目指すために必要な粗利4,000万円を達成するには、必要な売上は 4,000万円 ÷ 60% = 約6,667万円となります。

原価率が10%上がっただけで、同じ利益を出すために必要な売上が、約5,714万円から約6,667万円へと大きく跳ね上がってしまうのです。
利益の出ている企業は、この原価率などの変動費率がブレずに安定している傾向があります。逆に、利益が出にくい企業は、変動費率が月によってブレやすい傾向があります。

◆ 売上だけ見てない?粗利で会社規模を判断しよう

「年商(年間売上高)」だけで会社の規模を判断することの危険性もあります。
例えば、卸売業のように原価率が非常に高く(9割など)、粗利率が低い(1割など)ビジネスモデルの場合、大きな粗利を稼ぐためには、非常に大きな売上を上げる必要があります。例として、売上が3億5,000万円でも原価率9割の卸売業の会社の場合、粗利は3,500万円になります。

一方で、原価がないようなサービス業で粗利率が非常に高い(ほぼ100%に近い)ビジネスモデルの場合、同じ3,500万円の粗利を稼ぐのに必要な売上は、単純計算で3,500万円ということになります。

売上だけを見ると「3億5,000万円」と「3,500万円」で会社の規模が全く違うように見えますが、「粗利」という観点で見ると、同じ3,500万円を稼いでいるという意味では「同じ規模の会社」と捉えることができるのです。
つまり、「粗利」こそが、その会社の稼ぐ力や実質的な規模を比較する上でより重要な指標だと言えるでしょう。

◆ まとめ:自社の「変動費」と「固定費」を把握しよう

会社の費用は、売上に比例して動く「変動費」と、売上に関わらず一定の「固定費」に分けられます。

 この費用構造があるため、売上の増減は、利益にそれ以上の割合で影響します。これが「レバレッジ効果」です。売上が少し減るだけで利益が激減したり、少し増えるだけで利益が大きく増えたりします。目標利益を達成するために必要な売上は、変動費率(特に原価率)によって大きく変わるため、変動費率のコントロールも非常に重要です。

 会社の規模や稼ぐ力を判断するには、売上高だけでなく粗利(売上総利益)に注目することが有効です。

「うちの会社の変動費率はどれくらいだろう?」「固定費はいくらあるんだろう?」「目標利益達成にはあとどれだけ売上や粗利が必要なんだろう?」といった疑問をお持ちの方、ぜひ一度自社の数字を分析してみてください。

損益計算書を変動費と固定費に分解し、自社の状況を深く理解することで、より効果的な経営戦略を立て、会社の成長を加速させることができるはずです。

自社の費用分解やシミュレーションの方法、経営計画の策定などについて、さらに詳しく知りたい、税理士と一緒に考えていきたい、という方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽に当事務所にご相談ください。