【魅力バイアスって知ってる?】
今回は会計税務とは関係のないお話。
ただ、営業やビジネスのブランディングにはけっこう大切な話です。
◇魅力バイアスとは?
「見た目が魅力的だと、知的で社会性もある優秀な印象を与えることができる。」
ここでいう魅力的な印象とは、「顔の造形がより左右対称であること、肌やキレイであること、体のラインがキレイであること、健康で生殖力を備えていそうに見えること」などをいいます。
見た目のことをいうことは世間的にもあまりよろしくない風潮はありますが、現実として「見た目が良い人の方が得をしているのでは?」と感じたことは誰しもあると思います。
見た目にまつわる話でこんな面白い話もあります。
◇ケネディとニクソンの討論会
1960年9月26日から合計4回実施されたアメリカ大統領選の討論会での出来事です。
この当時、ケネディは知名度において現職の副大統領であるニクソンに大きく劣っていました。
また、テレビ討論会の直前に行われた支持率調査においてもケネディはニクソンに劣っていました。
しかしながら、結果はケネディの勝利。
この理由が魅力バイアスでの差だったと大統領選後の多くの書籍で語られています。
・ケネディは元俳優であり、端正なルックスであったこと
・ケネディのほうが濃い色のスーツを着ており、当時のモノクロテレビではより濃いスーツを着ているほうが力強く見えたこと
この2点が勝利の大きな要因だったといわれています。
また、より良い外見や外観には「美的・ユーザビリティ効果」という効果が発揮されることはご存知でしょうか?
「デザインが美しいものは、美しさに欠けるよりも使いやすい・傍に置いておきたいと認知される効果」をいいます。
ケネディはこの効果も受けたと考えることができます。
ビジネスにおいても「見た目」に気を配ることの重要性を感じますね。
逆を言えば、「中身」に自信がなくても「見た目」の効果を発揮させることで、「中身」をカバーし、相手により信頼感を与えることもできるというわけです。
ビジネスにおいて自分たちのブランド力を高めるためにも「魅力バイアス」や「美的・ユーザビリティ効果」をうまく利用した戦略を考えてみるのはいかがでしょうか。