税理士法人FLOW会計事務所です。
今回は、「融資を受けやすい損益計算書」についてシンプルにお伝えします。
損益計算書に記載される利益の項目は大きく分けて5つです。
①売上総利益
計算式:売上高△原価
いわゆる粗利のことをいいます。
②営業利益
計算式:売上総利益△販売費及び一般管理費
本業での利益をいいます。
③経常利益
計算式:営業利益+営業外収益△営業外費用
本業で得た利益と本業以外で得た利益の合計。
④税引前当期純利益
計算式:経常利益+特別利益△特別損失
経常利益に通常の企業活動では生じないイレギュラーな利益を反映した金額。
⑤当期純利益
計算式:税引前当期純利益△法人税等
税引前当期純利益から法人税等を差し引いた最終利益
結論からお伝えすると、「⑤当期純利益」が良いのがベストです。
でも、コロナ禍において、そんな余裕はありません…
それでも、損益計算書の見栄えを良くしたい。
そんなときにおススメなのが、「②営業利益」と「③経常利益」を良く見せる方法です。
そんなことできるのかって?できるんです。
例えば、特別償却。
これは、販売費及び一般管理費に計上することもできますが、イレギュラーな費用でもあるので特別損失に計上することもできます。
特別償却の金額分、販売費及び一般管理費が減って、特別損失が増えるので、「②営業利益」が上がって「④税引前当期純利益」が減ることになります。
金融機関の担当者は「②営業利益」と「③経常利益」を見ることがほとんどです。
つまり、寄せることのできる経費は「④税引前当期純利益」や「⑤当期純利益」に寄せてあげた方が金融機関の評価上、見栄えが良くなるということを意味しています。
ただ、全部が全部、販売費及び一般管理費の経費を特別損失に寄せるのはNGです。
特別損失に寄せられるのはイレギュラーな経費や損失だけですのでご注意を。
金融機関の融資でお困りの方は、ぜひ、検討してみてください。
以上、「融資を受けやすい損益計算書」についてでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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