
こんにちは!つくば市にあるFLOW会計事務所の会田です!
「事業を拡大するために、新しい設備を入れたい」「手元の資金を厚くして、経営を安定させたい」 そう考えたとき、最も頼りになるのが銀行融資です。
しかし、「審査に落ちたらどうしよう…」「銀行員と何を話せばいいか分からない」と、不安を感じて足踏みしてしまう経営者様も多いのではないでしょうか。
実は、銀行融資の審査には、知っているだけで通過率がグッと上がる「明確なポイント」が存在します。
今回は、銀行員がこっそり見ている「決算書の評価ポイント」から、面談での「刺さる言葉」、そして融資実行後の注意点まで、今すぐ使える実践的なノウハウを分かりやすく解説します。
1. 銀行はここを見ている!決算書の「点数」を上げる2つの秘策
銀行は審査において、独自の基準(スコアリング)で企業に「点数」をつけています。この点数を高めるために、決算書作りで意識すべき絶対的なポイントが2つあります。
① 決算日の「現預金残高」を死守する
銀行は「お金を持っている会社」を高く評価します。「お金が必要だから借りるのに?」と思うかもしれませんが、手元資金が潤沢な会社ほど倒産リスクが低いと判断されるからです。
ここで重要なのが、決算日(個人なら12/31、法人なら期末日)時点の残高です。 銀行は、決算書(貸借対照表)に記載された「その日の数字」を見て判断します。期中にどれだけ変動があっても、決算書の数字が全てです。
テクニック: 決算日が近づいたら支払いのタイミングを調整したり、一時的に社長個人の資金を入金(役員借入金)したりしてでも、決算日の残高を厚く見せることが、評価アップの鉄則です。
② 「営業利益」を黒字にする
損益計算書にはいくつかの利益がありますが、銀行が最も重視するのは「営業利益」です。これは「本業でどれだけ稼ぐ力があるか」を示す数字だからです。
テクニック: 退職金や決算賞与などの「特別な支出」がある場合は、販売費及び一般管理費ではなく「特別損失」に計上しましょう。これにより、営業利益を減らさずに済みます。これは不正ではなく、会計ルールに則った賢い表示方法です。
なお、役員賞与は「販売費及び一般管理費」に計上が必須となりますので、ご注意ください。
2. 融資担当者を味方につける!面談の極意
審査書類と同じくらい重要なのが、経営者の「人となり」や「熱意」です。しかし、ただ「頑張ります!」と訴えるだけでは不十分です。
① 担当者が「稟議書(りんぎしょ)」を書きやすいように話す
銀行の担当者は、上司に融資の承認をもらうために「稟議書」という書類を作成します。面談の本当の目的は、この稟議書を書くための材料集めです。
NG: 「絶対に売れる自信があります!」(根拠がない)
OK: 「既に契約書が〇件あり、過去のデータから〇〇円の売上が見込めます」
担当者が上司に対して「この根拠なら返済可能です」と説得できる客観的な材料(証拠)を渡してあげることが、審査通過への最短ルートです。
② 見た目の「定性評価」もあなどれない
「人は見た目が9割」と言いますが、銀行面談も同じです。清潔感のある服装は必須です。 また、担当者が会社訪問に来た際、「従業員が挨拶できるか」「社内が整理整頓されているか」といった点も、企業の管理能力としてしっかり見られています。
3. 自社に合うのはどれ?融資の種類と活用法
一口に融資と言っても、いくつか種類があります。自社のステージに合わせて使い分けましょう。
信用保証協会付き融資: 創業期や実績が少ない段階向け。協会が保証してくれるため借りやすいですが、保証料がかかります。
プロパー融資: 銀行が直接リスクを負って貸す融資。ハードルは高いですが、これを受けられるようになると銀行からの信用度が格段に上がります。まずはここを目指しましょう。
短期継続融資(手形貸付など): 運転資金におすすめ。「1年以内に返済」という条件ですが、利息のみを支払い、元本は書き換え(更新)を行うことで、実質的に借り続けられる仕組みです。資金繰りが非常に楽になります。
4. これをやったら一発アウト!融資後の「NG行動」
無事に融資を受けられても、油断は禁物です。以下の行動をすると、銀行からの信用を一瞬で失い、次の融資が受けられなくなります。
資金使途違反(流用): 「設備資金」で借りたのに運転資金に使ったり、社長個人の車や株式投資に使ったりするのは言語道断です。
別会社への貸付: 関連会社や子会社にお金を流す行為(迂回融資)も、銀行は非常に嫌がります。
繰り上げ返済の乱発: 銀行は利息収入を計画して貸しています。余裕があるからとすぐに全額返済すると、銀行の顔を潰すことになりかねません。
口座に放置: 借りたお金を全く使わずに置いておくと、「資金需要がないのに借りたのか(実績作りか?)」と疑われ、マイナス評価になることがあります。
5. まとめ:銀行は「晴れの日に傘を貸す」パートナーへ
銀行融資をスムーズに受ける最大のコツは、お金が必要になる前から信頼関係を築いておくことです。
例えば、3ヶ月に1回試算表を持って現状報告に行くだけでも、担当者の心証は劇的に変わります。「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる」と言われますが、日頃から自社の状況を正しく伝えておけば、いざという時に雨の日でも傘を差し出してくれるパートナーになります。
「銀行への説明の仕方が不安」「決算書をどう作れば評価が上がるか知りたい」という方は、ぜひ一度、融資に強い専門家にご相談ください。
正しい準備と知識で、事業の成長を加速させましょう!


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