
こんにちは!FLOW会計事務所の田山です。
今回は「管理会計」についてご紹介します。難しそうに聞こえるかもしれませんが、中小企業の成長と安定に欠かせない大切なツールです。この記事が、皆さんの経営に役立つヒントになれば幸いです。
「管理会計」って何?「財務会計」との違い
会計には「財務会計」と「管理会計」の2種類があります。
・財務会計とは、株主や金融機関など社外の利害関係者に報告するための会計で、法律に基づく厳格なルールに従い、過去の実績をまとめます。
・管理会計とは、経営者など社内の人向けに経営判断のための情報を提供する会計です。法令上のルールは任意で、自社の状況に合わせて自由にカスタマイズできる柔軟性が特徴です。管理会計は将来の数字や計画に焦点を当てます。
財務会計が「過去の通信簿」として外部に報告する役割を担うのに対し、管理会計は「未来の経営を導く羅針盤」として、経営者が迅速な意思決定を行うための情報を提供します!管理会計には決まったルールがないため、「社内で理解できれば良い」という柔軟性があります。
なぜ中小企業に「管理会計」が必要なの?
管理会計は、リソースが限られる中小企業にこそ重要です。
1. 経営状況の「見える化」:経営状況を可視化し、迅速な改善策に繋げられる
2. データに基づいた経営戦略:勘や経験だけでなく、会計数値に基づいた経営判断を可能にし、目標設定や事業戦略に役立つ
3. 課題解決と効率化:導入には業務負担や専門知識の課題がありますが、会計システムの活用で効率化が可能
中小企業は財務基盤が脆弱、意思決定が経営者に集約されやすい、数字を読み取れる人材が少ないため、管理会計は経営安定と成長を助ける強力な味方です。
「管理会計」を始める最初の一歩!変動損益計算書で事業構造を把握しよう
管理会計の第一歩は「自社の事業構造を数字で把握すること」です。
会社のコストを「変動費」と「固定費」に分類し、「限界利益」を計算する「変動損益計算書」の作成をお勧めします。
• 変動費:売上の増減に比例する費用
• 固定費:売上に関わらず発生する費用
• 限界利益:売上高から変動費を差し引いたもの
この「限界利益」を把握することで、「あとどれくらいの売上があれば利益が出るのか」が明確となります。
管理会計でできること
管理会計は、以下の要素で活用されます。
1. 予実管理:予算と実績を比較分析し、目標達成度を確認
2. 原価管理:コストを把握し、利益確保やコストダウンに貢献
3. 経営分析:企業の収益性などを分析し、経営判断をサポート
4. 資金繰り管理:現預金の流れを管理し、資金不足リスクを予測
まとめ
管理会計は、貴社の実態に合わせて自由にカスタマイズできる柔軟な会計です。
数字という客観的な根拠が加わることで、貴社の経営判断はさらに力強いものになります。FLOWでは新たに「財務支援」のサービスを開始いたしました。事業計画がなく感覚で経営をしている方、財務状況をしっかり把握したい方、利益を上げていきたい方、今後の資金繰りに少しでもご不安がある方…
計画・予測を立てることにより、ゴールが明確となります。早期に問題点の発見解決、次のアクションプランの検討に入ることが可能となります!また、いつでも決算利益が予測でき安心してご経営いただける状況が構築されます!少しでも気になる方は、お気軽にご相談下さい。
No comment yet, add your voice below!