こんにちは!FLOW会計の正木です!
早速ですが、働く人にとって「給与アップ」は大きなモチベーションの一つなのではないでしょうか?特に、業界や職種によって給与の上がりやすさが異なるという事実は、転職やキャリア形成を考える際に重要なポイントとなります。
今回は会計事務所スタッフから見た「給与が上がりやすい業種の特徴」と「その仕組み」について、解説をしていきます!
◇仕事の進め方で見る2つのパターン◇
企業や業界によって、業務の進め方には「仕事に人を付ける」パターンと「人に仕事を付ける」パターンが見られます。まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。
▼「仕事に人を付ける」パターン
ラーメン屋やチェーン店など、マニュアル化が進んでいる業種でよく見られるスタイルです。決まった業務フローに人を割り当てることで、誰がやっても一定の品質を維持できます。
メリット
- 業務標準化が容易:新人教育のコストが抑えられ、人材の入れ替えや新規店舗の展開がスムーズ
- 新人教育が短期間で完了:マニュアルがあれば即戦力になりやすい
デメリット
- 個人評価が難しい:成果が業務フローに依存するため、給料を上げる根拠を示しづらい
- 昇進頼みの昇給:役職が上がらない限り給与に大きな変動が起きにくく、モチベーション維持が課題。
このような仕組みでは、大幅な給与アップが難しいことが多く、社員のやる気を保つためには役職への昇進や追加のインセンティブが必要になるでしょう。
▼「人に仕事を付ける」パターン
IT企業やベンチャー企業で多く採用されるこのスタイルは、社員一人ひとりの強みや得意分野に応じて業務を割り当てます。個人の裁量や能力を重視しやすい点が特徴です。
メリット
- 給与アップに直結しやすい:業績に応じて具体的な評価が可能
- 新規事業の推進:売上目標達成など明確な指標を設けやすく、高いモチベーションを保ちやすい
デメリット
- 替えが効かないリスク:特定の社員に依存するため、その人が抜けると事業継続が難しくなる可能性がある
- 事業管理が複雑化:個人の裁量が大きい分、経営者が全体を把握するのに手間がかかる
▼給与アップを実現するためのポイント◇
社員の給与を上げやすい環境を作るためには、以下の5つのポイントが参考になります。
- 社員をパートナーとして捉える
「会社が社員を雇う」ではなく、「共に事業を伸ばす仲間」という考え方を持つことで、社員の主体性ややる気が引き出されます。 - 社員の強みを活かす新規事業を検討する
動画制作やIT分野など、多様なスキルを事業に結びつけることで、社員一人ひとりの活躍の場を広げます。 - 明確な成果指標を設定する
売上やプロジェクト成功率など、達成すれば給与に反映される基準を設けることで、社員にとってわかりやすい目標を設定できます。 - リスク管理とチーム体制を整備する
特定の社員に業務が集中しすぎないよう、引き継ぎやフォローアップの体制を整えることが必要です。 - 柔軟な経営姿勢を持つ
固定概念を壊し、社員が自分の力を最大限に発揮できる環境を整えることが、会社全体の成長にもつながります。
◇まとめ◇
「仕事に人を付ける」パターンは効率的で事業を拡大しやすいものの、給与アップの根拠が示しづらい難点があります。一方で、「人に仕事を付ける」パターンは個人の成果を評価しやすく給与アップに直結しやすい反面、特定の人材に依存するリスクがあります。
どちらの方法を採用するにせよ、重要なのは社員が「自分の力で会社を支えている」という実感を持ち、それに応じた評価が得られる仕組みを整備することです。社員と会社が共に成長し、長期的な視点で発展を目指すために、自社に合った仕組みをぜひ検討してみてください!
No comment yet, add your voice below!