【-創業支援-消費税の間違いやすいポイント】
消費税が課税されるかどうかの処理は、税額へ直接影響することになります。
今回は、消費税についてシンプルに短く説明したいと思います。
◇課税方法
原則課税か簡易課税を簡単に説明します。
①原則課税・・・売上と経費から納税額を計算します。
②簡易課税・・・売上から納税額を計算します。
①の場合には、売上と経費の両方で消費税をチェックすることが必要ですが、②の場合には売上の消費税をすればOKです。
自社が①と②どちらで処理しているのかをまずは確認しましょう。
◇間違いやすい消費税
①売上
消費税の課税対象となる「売上」とは、「国内で事業として対価があるもの」です。
「国内」に限定しているので海外に対する売上は消費税のかからない売上(免税売上)となります。
また、「対価があるもの」に対する売上が消費税の対象になるので保険金や賠償金、助成金、補助金など対価性がない入金については課税の対象とはなりません。
②海外へ支払う経費
基本的に消費税の対象外になります。国際郵便や国際電話は対象外です。
ただし、海外にあるようで日本法人に支払っている経費は消費税の対象になるので注意を。
③家賃を払った場合
用途で変わります。
オフィスなど事業用の家賃・・・消費税の課税対象です。
社宅などの居住用の家賃・・・消費税は課税されません。
④交際費・福利厚生費
原則として、消費税は課税されますが、商品券や香典、お祝い金は消費税の課税対象外です。
⑤何かを売却した場合
売却価格が課税の対象になります。原価との差し引き利益が赤字でも消費税は関係ありません。
⑥給与や役員報酬を払った場合
消費税は課税されません。
売上に対する人件費率が高い場合、人件費によって損益上は大きな赤字になっていたとしても、人件費に対する消費税は売上に対する消費税から差し引くことができません。
そのため、手元資金は無いんだけど、消費税の金額が多額になるケースがあります。
売上に対する人件費率が高い事業の場合は、年間の事業計画を作成し、消費税の予測を立ててください。
将来生じる消費税額から逆算して、毎月少しづつ納税資金を貯めるようにしましょう。
以上、簡単にはなりますが、消費税の間違いやすいポイントです。
法人税や所得税とは課税の考え方が異なるので注意ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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