
こんにちは!FLOW会計事務所の小菅です。
これから起業される皆様にとって、事業資金の確保は非常に重要です。しかし、はじめての融資面談は「何を話せばいいのか」「どう振る舞うべきか」と不安に感じる方も少なくありません。
今回は、融資面談を成功させるための重要なポイントを3つご紹介します。これらのポイントを押さえることで、きっと自信を持って面談に臨めるでしょう。
1.リラックスして臨む
融資面談に臨む際、最も重要なのは「リラックスして臨むこと」です。融資を受けるということは、金融機関にお金を借りることになりますが、相手に過剰にへりくだる必要はありません。もちろん、無礼な態度で接するのも不適切ですが、お互いに条件が合致したところで取引が成立するという点を忘れてはいけません。
金融機関は融資を通じて利息を得る事業を行っており、そのためには、融資を受ける側が事業を活性化させ、返済能力を維持できることが前提です。このような視点で考えると、融資を受ける側としても、事業計画や資金の使い道、収益の見込みについて明確に伝え、コミュニケーションを円滑に進めることが大切です。
2.質問の意図を理解して回答する
融資面談は、担当者からの質問に答える形で話が進んでいきます。担当者は、通常、様々な業界に対して幅広い知識を持っていますが、特定の業界に精通しているわけではありません。そのため、質問が少し的外れであったり、質問の意図が明確でないこともあります。その際に最も重要なのは、質問の意図をしっかりと理解し、確認することです。
例えば、担当者が「このビジネスはどこにでもあるのでは?」や「この売上目標は達成可能なのか?」といった質問を投げかけてきたとき、時にはその意図が分かりにくいこともあるでしょう。こうした場合は、遠慮せずに質問の意図を確認しましょう。質問の意図を誤解して答えてしまうと、誤った情報を伝えてしまう可能性があります。質問の背景や意図を理解することで、より具体的で的確な回答ができるようになります。また、質問の内容が曖昧だった場合は、相手の意図を掘り下げてから答えることで、より相手に納得感を与えることができます。
3.否定的な発言への冷静な対応
融資面談中には、融資担当者から否定的な意見や指摘が出ることもあります。その際、つい感情的になって「そんなことはない!」と反論してしまいたくなることもあるかもしれませんが、冷静に論理的に反論することが大切です。融資担当者が指摘をする理由の多くは、上司や経営陣に融資案件を説明する際に、同じような疑問や反論が出ることが予想されるためです。担当者は、上司に対して「顧客はこれだけの市場調査を行い、売上根拠も示しています」と説明できるようにするため、事前に確認しているのです。
否定的な発言に対しては、感情的に反論するのではなく、客観的な根拠を示し、論理的に反論しましょう。例えば、売上目標について指摘された場合は、具体的なデータや資料を提示し「市場調査の結果、この分野はまだ成長しており、実際にこのデータを元にした売上の見込みがあります」といった形で反論することで、納得を得やすくなります。
重要なのは、感情的に反論してしまわないようにすること、できる限り客観的な根拠を示すことです。
まとめ
1. リラックスして臨む
融資はビジネス取引。対等な立場で、事業計画と返済能力を明確に伝えましょう。金融機関は、事業が活性化し、利息を返済できるかを重視します。
2. 質問の意図を確認する
担当者は業界の専門家ではありません。質問が不明瞭なら「どういう意味ですか?」と遠慮なく確認を。正確な回答で信頼を得られます。
3. 否定にも冷静に、根拠を示す
感情的にならないで。客観的なデータや調査結果を提示し、論理的に反論しましょう。
融資面談は緊張する場面ではありますが、事前に準備し、冷静に対応することで、良い結果を得ることができます。事業計画の詳細をしっかりと伝え、担当者との良好なコミュニケーションを図ることが、融資をスムーズに進めるための鍵になります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
融資を含め、経営計画の策定などについて不安を感じている方は、どうぞお気軽に当事務所にご相談ください!
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