【相続の相談は誰にするべき?弁護士?税理士?司法書士?】
税理士法人FLOW会計事務所です。
今回は相続について「誰に相談すべきか」のハナシ。
相続の相談は一生に一度あるかないか。周りにも経験したことがある人がおらず、誰に相談していいかわからないからそのまま放置。。。
コレよくある話なんです。
◇誰に相談するべきか?
ザックリ説明するとこのような感じです。
①相続争いに関する相談→弁護士
②相続税申告に関する相談→税理士
③土地や建物の名義変更に関する相談→司法書士
一言に「相続」といっても内容によって相談する専門家が異なります。
また、上記は重複することもあります。
例えば「相続争いもしてる+相続税申告も必要」。こんなときは弁護士と税理士の両方に相談していただく必要があります。
ここで1点注意があります。
弁護士、税理士、司法書士同士で連携していないケースがよくあるんです。
例えば、「相続によって土地の名義変更が生じたため司法書士に相談にいった。司法書士からは特に相続税申告の必要性は言われなかったので申告はしなかった。」
仮に相続税の申告が必要だったとしても、司法書士は税の専門家ではありません。そのため、「相続税申告が必要だから税理士に相談してくださいね」とまでフォローしてもらえないことも多々あるんです。専門家同士で横のつながりがある弁護士、税理士、司法書士等であれば必要に応じて他の専門家を紹介してくれることもありますが、他の専門については一切触れてもらえないケースもあるのでこの点はご注意を。
弁護士、税理士、司法書士がそれぞれどんなことをやってくれるのかもう少し掘り下げてみましょう。
◇弁護士の専門領域
遺産分割の争いに関する法律相談や遺産分割の代理人、裁判所での代理人等があります。相続について何か揉めていることがあればそれは弁護士の専門領域といって差し支えないです。
弁護士の専門領域は、弁護士にしか認められておらず弁護士以外の人が行うと非弁行為といって、2年以下の懲役か300万円以下の罰金が課されます。
◇税理士の専門領域
税金に関する専門家です。相続税申告が必要な場合の申告書の作成や代理申告については税理士の独占業務となっています。相続税申告が必要かどうかわからない場合にシミュレーションしてくれる税理士もいます。将来的な相続税対策のために、節税の相談をしたいときも税理士に相談するのが良いでしょう。
◇司法書士
不動産の相続登記、名義変更手続きの代行、成年後見、家族信託などを専門分野としています。相続争いになってしまった場合の相談相手は弁護士のみとなってしまいますが、家族信託等を利用することによって争いになる前の事前対策は司法書士の得意分野でもあります。
以上、簡単ではありますが専門分野に応じた相談先となります。
もし、「だれに相談したら良いかわからない」なんてときは、税理士法人FLOW会計事務所までお問い合わせください。
お客様に合わせた専門家をご紹介させていただきます。
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