採用までの流れは基本的に日本人と同様になりますが、書類選考や面接では外国人特有のいくつかの注意点があります。
≪書類選考時の注意点≫
◇在留カードの確認
自社で働ける在留資格を有するのかを確認
出入国在留管理庁・在留カード等番号失効情報照会で在留カードを確認。
◇学歴・経歴を確認
大卒未満での学歴の場合には在留資格取得には一定期間の職歴が必要になる場合があります。
◇日本語力
日常会話とビジネス会話は異なります。まずは、履歴書と経歴書の書き方や言葉遣いのレベルをチェックしましょう。日本語検定のレベルも要チェックです。
≪面接時の注意点≫
◇日本語力
会話レベルがビジネスレベルに到達しているか、ビジネス用語を知っているかなどの確認。
◇ネイティブとの会話力
職場に同じネイティブスピーカーがいれば、ネイティブでのやりとりを確認することで、本来の性格を垣間見ることもできます。
◇目的と目標
来日した目的と将来の目標を聞きましょう。その実現可能性から応募者がロジカルな思考を持ち合わせているのか確認することができます。
≪筆記試験の注意点≫
◇日本語力
書類選考と面接時に確認できなかった「読み」のレベルの確認をする必要があります。また、実務で作成する書類記入に対応できる日本語力があるか否かのチェックは必要です。また、課題を与えて正しいメールが送れるかどうかも確認することをお勧めします。
≪内定の際の注意点≫
以下については、最低限お伝えする必要があります。内定通知書にも記載はマストです。
・就労の在留資格の許可が下りることが前提の内定であること
・在留資格がはく奪される可能性のある行為をしてはならないこと。
文化も異なるが故、小さな認識の差が大きなズレに発展します。当たり前の内容でもない訂通七書や労働契約書にはその旨をしっかりと記載しましょう。
以上、注意点になりますが、上記は外国人を雇用する際のあくまで1例になります。
それぞれの業種業態によって注意点は様々なので、外国人を雇用する際には専門家にご相談することをお勧めします。