令和7年分の確定申告はどう変わる?基礎控除や変更点・注意点をわかりやすく解説

こんにちは。つくば市のFLOW会計事務所、正木です。

今回は、2026年(令和8年)2月〜3月に行う「令和7年分(2025年分)の確定申告」について解説します。

「まだ先のこと」と思われるかもしれませんが、実は今回の確定申告は歴史的な「大改正」が含まれており、これまでの常識が通用しない部分が多々あります。直前になって慌てないよう、初心者の方にもわかりやすくポイントをまとめました。

「毎年やっているから大丈夫」「自分は会社員だから関係ない」と思っている方こそ、ぜひ最後までご一読ください。今回の改正は、私たちの生活と手取り額に直結する内容です。

1. 知っておくべき「3つの大きな変更点」

令和7年分の確定申告では、税金の計算の土台となる「控除(こうじょ)」の仕組みが劇的に変わります。

① 「103万円の壁」が「160万円の壁」へ!?

これまで、パートやアルバイト、扶養内で働く方にとって「年収103万円」は税金がかかり始める大きなボーダーラインでした。しかし、今回の改正でラインが「年収約160万円」まで大幅に引き上げられます。

基礎控除(一律の控除): 最大95万円へ(以前は48万円)

給与所得控除(給与専用の控除): 最低額が65万円へ(以前は55万円)

【注意!】 所得税のラインは上がりますが、「社会保険の壁(130万円など)」は今回の改正とは別物です。働き方を増やす際は、社会保険料の負担についてもあわせて検討する必要があります。

② 基礎控除が「所得によって変動する」仕組みに

これまで基礎控除は、多くの方にとって「一律48万円」でした。しかし、これからはご自身の所得金額によって控除額が段階的に変わります。

給与収入200万円以下の方: 控除額が最大(95万円)になり、節税効果が高まります。

所得が増えるにつれて: 88万円 → 68万円…と、段階的に減額されます。

このように計算が複雑化しているため、「去年の書き方を真似る」と計算ミスにつながる恐れがあります。今年は特に、最新の税制に対応した確定申告ソフトやe-Taxの利用が強く推奨されます。

③ 大学生のお子さんがいる家庭に朗報!「特定親族特別控除」

19歳〜22歳のお子さんがいる場合、これまではお子さんの年収が103万円を1円でも超えると、親御さんの所得から引ける「特定扶養控除(63万円)」が突然ゼロになっていました。

今回新設された制度により、お子さんの年収が上がっても、控除額がいきなりゼロにならず、段階的に減額される仕組みに変わりました(年収約188万円まで対象)。「子供がバイトしすぎて親の税金が跳ね上がった!」という悲劇が起こりにくくなります。

2. 意外と多い!確定申告の「3大うっかりミス」

制度が変わっても、毎年必ず発生するミスがあります。特に以下の3点は、損をしたり後で手間がかかったりするので要注意です。

① ふるさと納税の「ワンストップ特例」が無効に!?

「ワンストップ特例を送ったから安心」と思っていませんか? 実は、医療費控除や住宅ローン控除(初年度)などで確定申告を一度でも行うと、ワンストップ特例はすべて無効になります。

確定申告をする場合は、ふるさと納税の寄付金もすべて申告書に記載し直す必要があります。これを忘れると、寄付した分がただの「持ち出し」になってしまいます。

② マイナンバーカードの「電子証明書」有効期限

e-Taxを利用する際、盲点になるのが有効期限です。

カード自体の有効期限: 発行から10回目(20歳未満は5回目)の誕生日

電子証明書の有効期限: 発行から5回目の誕生日

2020年〜2021年のマイナポイント時期にカードを作った方は、ちょうど今年から来年にかけて更新時期を迎えます。期限が切れているとe-Tax送信ができません。誕生日の3ヶ月前から更新可能ですので、早めに確認しておきましょう。

③ 副業の「20万円ルール」の誤解

「副業所得が20万円以下なら申告不要」というルールは、あくまで「確定申告を他に何も行わない場合」の話です。 医療費控除などで申告を行う場合は、20万円以下の副業所得も1円単位で全て合算して申告する義務があります。記載漏れは税務署からの指摘対象になるためご注意ください。

3. 初めてでも失敗しない!準備のポイント

「難しそう…」と感じるかもしれませんが、適切な準備をすればスムーズに終わらせることができます。

証明書類のデジタル管理: 最近は、生命保険料やふるさと納税の証明書がデータ(XML形式)で発行されます。これらをマイナポータルと連携させれば、自動入力が可能になります。

スマホ申告の活用: 税務署の長い列に並ぶ必要はありません。今の時代、スマホ1台で完結する「スマホ申告」が最も早くて正確です。

領収書の整理: 医療費の領収書などは集計が必要ですが、データ連携が進んでいるため、まずはご自身が使っている医療機関のマイナ受付状況を確認してみましょう。

まとめ:早めの準備が安心への近道です

令和7年分の確定申告は、控除額の大幅な変更などがあり、例年以上に「自分の場合はどうなるの?」と迷う場面が多いはずです。

申告期間は2026年2月16日から3月16日までですが、e-Taxであれば1月から準備・提出が可能です。

「制度が変わってよくわからない」「正しく節税できているか不安」という方は、ぜひお早めに専門家や国税庁の特設サイトなどで確認することをお勧めします。正しい知識を持って、余裕のある申告を行いましょう。

FLOW会計事務所では、皆さまの新しい一歩を税務の面からサポートしています。お困りごとがあれば、お気軽にご相談ください!

【2025年分提出】確定申告の基本手順!初心者が知るべき期間・必要書類・注意点を完全解説

こんにちは!つくば市のFLOW会計事務所の岩瀬です!

新しい年を迎え、個人事業主の方や副業をされている方にとっては、少しずつ「確定申告」の足音が聞こえてくる時期になりました。毎年この時期になると、当事務所にも「初めてで何から手をつければいいかわからない」「自分ひとりでできるか不安」といったご相談を多くいただきます!

税金の手続きと聞くと、「難しそう」「面倒くさい」というイメージが先行してしまいがちですよね。しかし、確定申告は単に税金を払うためだけの手続きではありません。ご自身の1年間の事業の成果を数字で見つめ直し、社会的な信用を積み重ねるための大切なステップでもあります!

今回は、初めての方でも安心して取り組めるよう、2025年(令和7年)提出分の最新スケジュールや、よくある間違いポイントを含めた確定申告の基本を、専門用語を噛み砕いて丁寧に解説します!

そもそも「確定申告」とはどんな仕組み?

確定申告を一言で説明すると、「1年間の『所得』を自分で計算し、国(税務署)に報告して、納めるべき税額を確定させる手続き」のことです。日本の所得税は、国が勝手に決めるのではなく、納税者自らが申告を行う「申告納税制度」を採用しています。

ここでのポイントは「収入」と「所得」の違いを理解することです。

収入(売上): 事業などで入ってきたお金の合計

所得(利益): 収入から、仕入れや通信費などの「必要経費」を差し引いた残り

この「所得」から、さらに基礎控除や社会保険料控除などの「所得控除」を差し引き、残った金額に税率を掛けて税金を計算します。 会社員の方は会社が年末調整でこれを行ってくれますが、フリーランスの方などは自分で行う必要があります。正しい申告を行うことは、適正な国民健康保険料の算定や、住宅ローン審査などの所得証明にも繋がるため、ご自身のライフプランにとっても非常に重要です!

2025年分(令和7年分)の申告スケジュール

2025年(令和7年)1月1日〜12月31日までの所得に関する申告期間は以下の通りです。

申告・納税期間:2026年(令和8年)2月16日(月) 〜 3月16日(月)
※なお、還付申告書については、令和8年2月13日(金)以前でも提出できます!

本来の期限は毎年3月15日ですが、2026年はその日が日曜日にあたるため、週明けの3月16日(月)が期限となります。 たった1日の違いですが、この週末の猶予は準備において意外と大きな意味を持ちます。しかし、期限ギリギリは税務署もe-Taxのシステムも非常に混雑します。期限を過ぎてしまうと「無申告加算税」などのペナルティが発生する恐れがあるため、2月中には準備を終えるつもりで進めましょう。

私は対象?確定申告が必要な人・した方が良い人

「自分は申告が必要なのか?」という疑問は多くの方が抱きます。大きく2つのパターンで確認しましょう。

1. 確定申告が「必要」な人(義務がある人)

個人事業主・フリーランス: 事業所得などが基礎控除額(今年は基礎控除改正があり、所得により0~95万まで幅があります)を超え、納付税額が発生する人。

副業をしている会社員: 本業の給与以外の所得(副業の利益など)が年間20万円を超える人。※副業が20万以下の場合、所得税の確定申告は不要です。ただし、1円でも所得があれば住民税の申告は別途必要です。

高年収の会社員: 給与収入が2,000万円を超える人。

公的年金受給者: 年金収入が400万円を超える人など。

2. 確定申告をすると税金が戻る可能性がある人(還付申告)

義務ではありませんが、払いすぎた税金を取り戻せるケースです。

医療費が高額だった人: 年間の医療費負担が実質10万円(総所得金額等が200万円未満の人はその5%)を超えた場合。

ふるさと納税をした人: ワンストップ特例制度を利用していない、または寄附先が6自治体以上の場合。

年の途中で退職した人: 年末調整を受けずに退職し、再就職していない場合。

確定申告の進め方:基本の4ステップ

全体の流れを把握しておけば、焦ることはありません。

ステップ1:必要書類と環境の準備 まずは「証拠書類」を集めます。

・売上の証明(請求書、通帳のコピーなど)

・経費の証明(領収書、レシート、カード明細)

・控除証明書(生命保険料、地震保険料、国民年金など)

・マイナンバーカード(スマホ申告に必須)

【職員からのアドバイス】 領収書がお財布やカバンの中に眠っていませんか?まずはそれらを出し、「月ごと」や「費目ごと(交通費、消耗品費など)」に封筒へ分ける作業から始めましょう。これだけでも、後の入力作業が劇的に楽になります。

ステップ2:帳簿の作成(記帳)

1年間の取引を会計ソフトなどに入力します。最近のクラウド会計ソフトは、銀行口座やクレジットカードと連携させると日付や金額が自動で取り込まれるため、手入力ミスを防げ、計算の手間も大幅に削減できます。

ステップ3:申告書の作成

帳簿データをもとに「確定申告書」と「決算書(または収支内訳書)」を作成します。国税庁のサイト「確定申告書等作成コーナー」や会計ソフトを利用すれば、画面の案内に従うだけで作成可能です。

ステップ4:提出と納税

作成したデータを税務署へ提出します。

Tax(電子申告): 自宅から送信完了。青色申告特別控除(最大65万円)の要件でもあります。

郵送・持参: 紙で提出します。

令和7年分の確定申告にあたり、納税が必要な場合は令和8年3月16日までに納付します。振替納税(口座引き落とし)の手続きをしておくと、引き落とし日が4月23日になるため、資金繰りに余裕が生まれます。※消費税は3月31日までに納付、振替納税は4月30日となっております。

今年の申告で特に注意したいポイント

2025年の提出において、初心者がつまずきやすいポイントを整理しました。

1. マイナンバーカードの「有効期限」

e-Taxを利用する場合、マイナンバーカード本体の有効期限(10年)とは別に、ICチップに入っている「電子証明書」の有効期限(5年)が切れていないか確認してください。「パスワードを入れてもエラーになる」という場合、期限切れの可能性があります。更新には役所へ行く必要があるため、早めの確認が必須です。

2. 引っ越しをした場合の提出先

年の途中で引っ越しをした場合、原則として「申告をする時点での住所地」を管轄する税務署に提出します。旧住所の税務署ではないので注意しましょう。

3. 還付金受取口座の名義

税金が戻ってくる場合の受取口座は、申告する「本人名義」の口座である必要があります。屋号付きの口座や家族名義の口座では振り込まれないことがあるため、個人の氏名が入った口座を指定しましょう。

最後に:早めの準備が安心への近道

確定申告は、1年間のビジネスの通知表のようなものです。 「難しそう」と後回しにして期限直前に慌てて作成すると、経費の計上漏れが発生したり、数字に誤りが出たりするリスクが高まります。何より、精神的な負担が大きくなってしまいます。

まずは「領収書を整理する」「会計ソフトにログインしてみる」といった小さな一歩から始めてみてください。早めに着手すれば、万が一不明点があっても税務署の相談会場に行ったり、専門家に相談したりする時間が十分に取れます。

もし、「事業が拡大して自分での計算が不安になってきた」「インボイス制度などの対応ができているか心配」といったお悩みがあれば、私たち税理士事務所にご相談いただくのも一つの解決策です。 正確な申告を通じて、皆様の事業がより健全に発展することを応援しています!

【令和7年分確定申告】「年収160万円の壁」へ!基礎控除等の3大改正ポイントをわかりやすく解説

皆様、こんにちは。つくば市にあるFLOW会計事務所の河野です。

新しい年を迎え、いよいよ確定申告の準備を始める時期が近づいてまいりました。毎年恒例の手続きではありますが、今回の令和7年(2025年)分からの確定申告は、これまでの常識が通用しない「歴史的な改正」が行われた年となります

ニュースなどで「年収の壁」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。今回の改正は、物価上昇への対応や、働く時間を調整する「働き控え」の解消を目的としており、税金の仕組みそのものが大きく見直されています。

制度が変わるということは、これまで通りの申告をしてしまうと、本来受けられるはずの正しい控除が適用されないリスクがあるということです。

そこで今回は、専門用語をできるだけ使わず、一般の方にも分かりやすく、今年の確定申告で必ず押さえておくべき「3つの大きな変更点」を解説します。

1.基礎控除が最大95万円に!「年収160万円の壁」の誕生

まず一つ目のポイントは、すべての納税者に関係する「基礎控除」の大幅な引き上げです。
これまでは、所得金額に関わらず一律48万円(高所得者を除く)だった基礎控除額が、令和7年分からは「働いて得た所得」に応じて段階的に設定される仕組みに変わりました。

【令和7年分以後基礎控除額】

合計所得⾦額132万円以下      :  95万円(改正前:48万円)

合計所得⾦額132万円超336万円以下  :  88万円(改正前:48万円)

合計所得⾦額336万円超489万円以下  :  68万円(改正前:48万円)

合計所得⾦額489万円超655万円以下  :  63万円(改正前:48万円)

合計所得⾦額655万円超2,350万円以下 :  58万円(改正前:48万円)
***(令和9年分以後合計所得金額が132万円超2,350万円以下:58万円)***

これに合わせて、会社員やパートの方が受けられる「給与所得控除」の最低額も、従来の55万円から65万円に引き上げられました。

そして、この2つの控除を合わせるとどうなるでしょうか?

つまり、給与年収が160万円までであれば、所得税がかからない計算になります。これがいわゆる「年収160万円の壁」と呼ばれる新しい基準です。これまでの「103万円の壁」から大幅に枠が広がったことで、より働きやすい環境になったと言えます。

【重要】住民税には注意が必要

ただし、ここで一つ大きな注意点があります。今回の改正で引き上げられたのはあくまで「所得税」の話であり、住民税の基礎控除(43万円)は変更されていません。

そのため、「所得税はかからなくなったけれど、住民税は従来どおり発生する」というケースが増えることが予想されます。「税金がゼロになった」と勘違いしやすいポイントですので、家計の管理においては住民税の通知もしっかり確認するようにしましょう。

2.子育て世帯に朗報!「特定親族特別控除」の新設

二つ目のポイントは、大学生や専門学生など(19歳〜22歳)のお子様がいらっしゃるご家庭に関する変更です。新しく創設された「特定親族特別控除」について解説します。

これまでは、お子様のアルバイト年収が「103万円」を1円でも超えると、親御さんが受けていた「扶養控除(63万円)」が完全に消滅していました。そのため、年末の繁忙期に学生さんがシフトに入れない「働き控え」が社会問題となっていました。

令和7年分からは、このルールが以下のように柔軟になります。

【親の控除が受けられる年収ラインの変更】

お子様の給与年収が150万円以下: 親は引き続き63万円の満額控除を受けられます。
年収150万円超〜188万円以下: 控除額がゼロになるのではなく、段階的に控除を受け続けることが可能です。

【社会保険の扶養もあわせて変更】

さらに、税金だけでなく社会保険の扶養ルール(19歳以上23歳未満)についても、年収基準が従来の130万円から150万円へ引き上げられました。

税金と社会保険の足並みが揃ったことで、学生の方が学業と両立しながら、より柔軟にアルバイト等で社会経験を積める環境が整っています。親御さんにとっても、お子様の収入を細かく気にしすぎる負担が減る嬉しい改正と言えるでしょう。

3.事務手続きの簡略化とデジタル化の進展

制度の内容だけでなく、申告の手続きそのもの(DX化)も大きく進歩しています。特に注目すべき3点をご紹介します。

① 住宅ローン控除の書類添付が不要に

これまで住宅ローン控除を受けるために必要だった「年末残高証明書」の原本添付が不要になります。「調書方式」という制度が導入され、金融機関から税務署へ直接データが送られるようになったためです。多くの銀行が対応しており、ハガキを紛失して再発行を依頼するといった手間がなくなります。

② e-Tax(スマホ申告)がさらに便利に

スマートフォンの進化に合わせて、e-Taxも使いやすくなっています。iPhone等の対応端末でマイナンバーカードを一度設定すれば、毎回カードをかざして読み取らなくても、Face ID(顔認証)や生体認証などでログインや送信ができるようになります。また、マイナポータル連携により、生命保険料控除やふるさと納税などのデータ自動入力対象も大幅に拡大しており、計算ミスの防止にもつながります。

 ③ 「受領印」や「納付書」の廃止

紙で窓口に提出した場合に押されていた税務署の「受付印(収受印)」が廃止されました。提出の証拠が必要な場合は、保有個人情報開示請求など別の手続きが必要になるため、控えの管理には注意が必要です。また、納付書も原則として事前に送付されなくなります。これを機に、振替納税(口座引き落とし)やスマホアプリ納付(Pay払い等)への切り替えをお勧めします。

最後にe-Tax利用予定の方への「緊急の注意喚起」

最後に、今年e-Taxでの申告を予定されている方に、非常に重要な確認事項をお伝えします。それは「マイナンバーカードの電子証明書の有効期限」です。

マイナンバーカード自体の有効期限は10年ですが、e-Taxなどで使う「電子証明書」の有効期限は5年と短く設定されています。特に、2021年頃の「マイナポイント事業」の際にカードを作られた多くの方が、今年まさにこの「5年の期限」を迎えます。

電子証明書の期限が切れていると、カード自体は使えてもe-Taxでの送信ができません。3月の申告期限直前になると、役所の窓口は更新手続きの方で非常に混雑します。「申告しようと思ったら送信できなかった!」という事態を防ぐためにも、今のうちに有効期限を確認し、必要であれば早めに更新手続きを行ってください。

まとめ

令和7年分の確定申告は、控除額が所得によって細かく分かれるため、例年以上に「自分はどの区分に該当するか」「家族の収入はどうなっているか」を正確に把握することが重要です。

会計ソフトやe-Taxのシステムを利用すれば計算自体は自動で行われますが、その入力の元となる情報(お子様の正確なアルバイト年収など)が間違っていると、正しい税額が計算されません。

制度が複雑で不安な方や、ご自身がどの控除に当てはまるか判断が難しい場合は、お早めにお近くの税務署の相談窓口や、私たち税理士事務所へご相談ください。

正しい知識と準備で、気持ちよく新しい年度を迎えましょう。

【1月31日締切】初心者必見!「償却資産税申告」と「法定調書合計表」のポイント解説

つくば市のFLOW会計事務所の斉藤です。休み明け 1月のバックオフィスは年末調整や源泉所得税の納付など大忙しですね。その中で、忘れてはならない2大業務が「償却資産税の申告」「法定調書合計表の提出」です!

提出期限はどちらも1月31日。(R8年は月末が土日のため2月2日(月) )

今回はその基礎知識とポイントを解説します。

1. 償却資産税(固定資産税)の申告

償却資産税(しょうきゃくしさんぜい)とは、固定資産税の一つ。土地・建物以外の「事業に使っている資産(機械や備品)」にかかる税金です。

これらは土地・建物と違って登記されていないので、毎年、1月1日時点の所有状況を事業者が自ら市町村(東京23区は都)に申告します。これが「償却資産税申告」です。

【申告の対象となる具体的な資産】

どんなものが対象なのでしょうか?

主な対象資産は以下の通りです。

  • 機械及び装置:工場内の製造機械、ブルドーザー、機械式駐車設備など
  • 器具及び備品:パソコン、サーバー、コピー機、応接セット、看板、医療機器、理美容機器など
  • 建物附属設備:テナントとして入居した際に施工した内装工事、電気設備、給排水設備など
  • 構築物:舗装された駐車場のアスファルト、フェンス、門、花壇など
【ここがポイント】

テナント入居時に借主が行った内装工事(内部造作)は、建物の所有者ではなく、借主が償却資産として申告します。

自動車税が課税されている自動車、および無形固定資産であるソフトウェアは申告対象外です。

【要注意 少額資産の落とし穴】
  • 申告不要: 10万円未満の備品、または20万円未満の「一括償却資産(3年均等)」
  • 申告が必要: 30万円未満の特例(中小企業者の特例)で全額損金算入したもの

「経費で落としたから対象外」と思い込みがちですが、「30万円未満の特例」を使って経費にした資産は申告が必要なのです。必ずチェックしておきましょう。

2. 法定調書合計表の提出

「法定調書合計表(ほうていちょうしょごうけいひょう)」とは、1年間の支払い実績のまとめレポートです。特定の費用を「誰に・いくら支払ったか」を税務署に報告します。

例えば、あなたがフリーランスのデザイナーに報酬を支払ったとします。税務署は、あなたの会社から提出された法定調書と、そのデザイナーさんが行った確定申告の内容を照らし合わせます。こうして、双方が正しく税務処理を行っているかを確認(クロスチェック)しているのです。

【記載する主な内容】

主に以下の6種類の「支払調書」や「源泉徴収票」をまとめ、表紙である「法定調書合計表」に記載します。

  • 給与所得の源泉徴収票:役員や従業員に支払った給与・賞与
  • 退職所得の源泉徴収票:退職金の実績
  • 報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書:税理士、弁護士、社労士への報酬や、デザイナー・ライターへの原稿料など
  • 不動産の使用料等の支払調書:事務所や社宅の家賃、更新料、礼金など
  • 不動産等の譲受けの対価の支払調書:不動産を購入した代金
  • 不動産等の売買又は貸付けのあっせん手数料の支払調書:不動産会社へ支払った仲介手数料
【ここがポイント】

特に「報酬」と「不動産の使用料」は、集計漏れが起きやすい項目です。1月〜12月の間に支払った金額を、帳簿や通帳を確認して正確に拾いましょう。

家賃は更新料の支払いの有無もチェックです。

提出方法: 窓口・郵送・e-Tax(電子申告)

提出にはe-Taxが効率的でおすすめです。一度設定してしまえば、次からはずっと楽になるでしょう。

まとめ

償却資産税申告:市区町村へ、事業用資産(モノ)の状況を報告する。

法定調書合計表:税務署へ、1年間の支払実績(カネ)を報告する

これらの申告業務は、いわば会社の「年に一度の健康診断」のようなものです。

正確なデータを整理・申告することで、翌年以降の資産管理や経費管理もスムーズになります。

判断に迷う場合や、集計方法に不安があるときは、ご自身で悩まず、お近くの税務署や顧問税理士へお早めにご相談ください。

正確かつ計画的な準備で、この忙しい1月を一緒に乗り切っていきましょう!

【経営改善】固定費・変動費の分け方で会社が変わる!「儲けの仕組み」を正しく理解するポイント

こんにちは。つくば市にある税理士法人FLOW会計事務所です。

以前の記事では、売上から変動費を引いた「限界利益」が、経営判断においていかに重要かをお伝えしました。今回はその第2弾として、限界利益を正しく算出するための土台となる「固定費」と「変動費」の違いと分類方法について、さらに深掘りしていきます。

多くの経営者が悩む「経費の仕分け」をマスターすることで、会社の収益構造が驚くほどクリアに見えるようになります。

「売上が上がっているのに、なぜか手元に利益が残らない」
「どの経費を削れば、効率よく利益を増やせるのかわからない」

こうした悩みを解決する鍵は、損益計算書(PL)に並ぶ経費を「固定費」と「変動費」に分けること、すなわち「固変分解(こへんぶんかい)」にあります。

財務会計上の決算書では、これらは区別されていませんが、経営の意思決定を行う「管理会計」においては、この2つを分けることが全ての分析のスタート地点となります。

そもそも「固定費」と「変動費」とは?

まずは、それぞれの定義を改めて整理しましょう。

変動費:売上の増減に比例して変わる費用

売上が増えれば増え、売上がゼロなら発生しない費用です。(例:材料費、仕入商品代、外注費、販売手数料など)

固定費:売上に関わらず、毎月一定でかかる費用

極端な話、お客様がゼロでも、事業を維持するために支払わなければならない費用です。(例:地代家賃、正社員の給与、水道光熱費、減価償却費、広告宣伝費など)

迷わないための「固変分解」のシンプルルール

「この経費はどっちだろう?」と迷ってしまう方も多いはずです。実務では、あまり厳密に考えすぎず、まずは「変動費」を以下の3つに限定して考えるのが、管理会計をスムーズに導入するコツです。

  1. 仕入(商品仕入高)
  2. 材料費
  3. 外注費

これら以外の経費(人件費や家賃など)は、一旦すべて「固定費」として分類してしまいましょう。このシンプルなルールを適用するだけでも、経営の全体像は一気にクリアになります。

人件費はなぜ「固定費」として考えるべきか?

ここでよく議論になるのが「残業代などは売上に連動するから、変動費ではないか?」という点です。

確かに、忙しくなれば残業代は増えます。しかし、管理会計の視点では、人件費は「固定費」として扱うのが一般的です。その理由は、売上が多少落ちたからといって、すぐに社員の給与をゼロにしたり、解雇したりすることは現実的ではないからです。

人件費を「売上があってもなくてもかかる覚悟が必要なコスト(固定費)」として捉えることで、「その固定費を賄うために、どれだけの限界利益(売上ー変動費)が必要か」という正しい経営目標を立てられるようになります。

自分の会社を「図」で見てみよう(ストラック図の活用)

分類が終わったら、数字を羅列するのではなく「ストラック図」という図表に当てはめてみましょう。

  1. まず売上高を書く。
  2. そこから変動費の合計を引いて、限界利益を算出する。
  3. 限界利益から固定費の合計を引き、残ったものが利益。

この図を作ることで、「固定費が重すぎて、限界利益が食いつぶされていないか」「変動費率が高すぎて、売っても利益が出にくい構造になっていないか」を目で見て直感的に把握できるようになります。

固定費・変動費の把握が「経営のレジリエンス」を高める

固定費の比率が高いビジネス(店舗経営やホテル業など)は、売上が上がった時の利益の伸びが大きい反面、売上が下がると一気に赤字に転落しやすいリスクがあります。

逆に、固定費を抑え、変動費中心のビジネスモデル(クラウドサービス利用や外注の活用など)に近づけるほど、不況や環境の変化に強い「頑丈な財務基盤」を築くことができます。

「今の家賃は適切か?」「この業務は外注(変動費化)した方が効率的ではないか?」といった議論は、固定費と変動費を明確に分けて初めて可能になるのです。

まとめ:数字に基づいた「攻め」と「守り」の判断を

固定費と変動費を正しく把握することは、いわば「経営のコックピット」の計器を整えることです。
どの数字を動かせば利益が出るのかが分かれば、根拠のない不安は消え、具体的な「次の一手」が見えてきます。

「自社の数字を整理してみたい」「より精密な分析(最小二乗法など)を行いたい」という場合は、ぜひ私どもFLOW会計事務所へご相談ください。

皆さまの決算書を、未来を創るための「武器」に変えるお手伝いをさせていただきます。

【確定申告】医療費控除はいくらから?「セルフメディケーション税制」との違いも税理士事務所がやさしく解説

こんにちは!つくば市にある税理士法人FLOW会計事務所の堀です。
12月に入り、寒さが一段と厳しくなってきましたね。この時期は風邪やインフルエンザも流行しやすく、体調管理が難しい季節です。

さて、年末といえば大掃除ですが、お部屋の掃除と一緒にぜひやっていただきたいのが「医療費の領収書(レシート)の整理」です。

「うちはそんなに病院に行っていないから関係ない」 そう思っている方こそ、実はもったいないことをしているかもしれません!

今回は、意外と誤解が多い「医療費控除(いりょうひこうじょ)」と、最近よく耳にする「セルフメディケーション税制」のポイントについて、分かりやすく解説します。

医療費控除は「10万円」超えたら?だけではありません

医療費控除とは、簡単に言うと「1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告をすれば税金が安くなる(戻ってくる)」という制度です。

よく「医療費は10万円を超えないとダメ」と耳にしますが、これには例外があります。

その年の総所得金額等が200万円以上の方: 10万円を超えた分が対象
その年の総所得金額等が200万円未満の方: 総所得金額等の5%を超えた分が対象

つまり、所得が少なめの方や、パート・アルバイトの方であれば、医療費が10万円に行かなくても控除を受けられる可能性があるのです。あきらめずに計算してみる価値は十分にあります。

そのレシート、捨てないで!対象になるもの・ならないもの

医療費控除の計算をする時、一番迷うのが「これは医療費に入るの?」という点です。 基本的な考え方は、「治療のためならOK、予防や美容のためならNG」です。

【〇 対象になるものの例】
・医師、歯科医師による診療・治療代
・治療のための医薬品代(医師の処方箋がなくても、風邪薬や頭痛薬などの一般的な市販薬も対象です)
・通院のための交通費(電車・バスなどの公共交通機関)
・妊娠中の定期検診、出産費用
・子どもの歯列矯正(※医学的に必要と認められる場合)

【× 対象にならないものの例】
・健康診断、人間ドックの費用(※結果、病気が見つかり治療した場合は対象)
・予防接種(インフルエンザワクチンなど)
・美容整形、美容目的の歯列矯正
・マイカー通院のガソリン代、駐車場代

特に見落としがちなのが、通院のための「電車・バス代」です。領収書が出ませんが、日付と経路、金額をメモしておけば認められますので、必ず記録しておきましょう。

病院にはあまり行かないけれど…「セルフメディケーション税制」とは?

「病院にはほとんど行かなかったけれど、ドラッグストアで高めの風邪薬や胃腸薬をたくさん買った」 そんな方のために、2017年から始まったのが「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」です。

これは、きちんと健康診断など(※)を受けている人が、対象となる「特定の市販薬(スイッチOTC医薬品)」を年間で1万2千円を超えて購入した場合に利用できる制度です。 (※会社の健康診断、人間ドック、インフルエンザの予防接種などが該当します)
通常の医療費控除(10万円の壁)よりも、ハードルがかなり低いのが特徴です。

対象となる薬のパッケージには、識別マークが付いていたり、レシートの商品名の横に「★」や「セ」といった印字がされていたりします。ご自宅の薬箱やレシートを確認してみてください。

重要!「医療費控除」と「セルフメディケーション税制」、どっちがお得?

ここが最も重要なポイントです。 この2つの制度は、「どちらか片方しか選べません(併用不可)」。

「病院代で5万円、対象の市販薬で3万円使ったから、両方使おう!」ということはできないのです。 では、どちらを選べばよいのでしょうか?
ざっくりとした判断基準は以下の通りです。

「通常の医療費控除」を選んだ方が良い人: ・入院や手術などで、病院に支払った金額が大きい人
・家族が多く、全員の通院費を合わせると10万円を超えそうな人

「セルフメディケーション税制」を選んだ方が良い人:
・病院にはほとんど行かないが、対象となる高機能な市販薬を年間1万2千円以上買った人
(かつ、会社の健康診断などをきちんと受けている人)

どちらが得かは、実際に集計して計算してみないと分かりません。少し面倒ですが、両方のパターンで計算してみて、控除額が大きくなる方を選択するのが賢い方法です。

【共通のコツ】家族全員分をまとめて申告しましょう

どちらの制度を選ぶにしても、「生計を一(いつ)にする家族」の分をまとめて申告できる点は同じです。

単身赴任のお父さんや、下宿している大学生のお子さんの分も、お財布(生活費)が一緒であれば合算可能です。一人ひとりでは大した金額にならなくても、家族全員分を合わせれば対象になるケースはよくあります。

また、家族の中で誰が申告するか選ぶことができますが、一般的には「一番所得税率が高い(お給料が高い)人」が申告したほうが、戻ってくる税金が多くなり有利です。

まとめ:今のうちに領収書を集めておきましょう

年が明けてから「あの領収書どこだっけ?」と慌てないように、この年末に一度、家中の医療費や薬局のレシートを集めてみてください。

家族全員分の領収書を集める
→「病院の領収書」と「ドラッグストアのレシート」に大まかに分ける
→ドラッグストアのレシートは、セルフメディケーション対象商品かチェックする

もし、計算や「どちらの制度がお得か」の判断に迷うことがあれば、私たちFLOW会計事務所にお気軽にご相談ください。 早めの準備で、安心してお正月を迎えましょう!

スタートアップにおすすめのクラウド会計2選|freee・マネーフォワードを徹底比較

スタートアップの立ち上げ期で失敗しやすいポイントの1つが「会計と経理の仕組み化」です。
創業直後は営業・開発・採用などやることが山積みで、経理までは手が回らないという社長がほとんどです。しかし、経理が遅れると 資金繰りの悪化・数字のズレ・融資の失敗・税金の予測不能 など、事業の根幹を揺るがす問題に発展します。

そのため、創業期こそ クラウド会計の導入が必須 です。
本記事では、FLOW会計事務所が数百社のクラウド導入を支援してきた経験をもとに、

  • freee(フリー)
  • マネーフォワードクラウド(MF)

の特徴をスタートアップ視点で徹底比較。
あなたの会社に最適なクラウド会計選びをお手伝いします。

■1. 創業期は「クラウド会計が標準」の時代

紙の領収書・Excel帳簿の時代は完全に終わりました。
今の会計業界は “クラウド会計が前提” で動いています。

●クラウド会計がスタートアップと相性抜群な理由

  • 銀行・カードと自動連携で経理が爆速
  • スマホから経費登録ができる
  • 領収書を撮影するだけで仕訳が作られる
  • 入金・支払いの把握がリアルタイム
  • 決算の精度が高い
  • 税理士・社長が同じ画面で確認できる

「人手が足りない創業期」 ほどクラウドを使う価値が高まります。


■2. freee(フリー)の特徴|スタートアップとの相性は最強クラス

freeeはUIが圧倒的にわかりやすく、
“会計が苦手な社長でも触れる”ことをコンセプトに作られています。

●freeeのメリット

  • インターフェースが直感的で使いやすい
  • バックオフィスをfreeeシリーズで統一できる(給与・人事労務など)
  • 社長が「今会社がどうなってるか」を理解しやすい
  • 小規模〜中規模のスタートアップに特に強い

実際にFLOWでfreeeを導入する会社は、創業1〜2年目でぐんぐん伸びるケースが非常に多いです。

●freeeの注意点

  • 大量仕訳を扱う事業(EC・在庫管理)はやや不向き
  • 細かな会計カスタマイズはMFの方が得意

■3. マネーフォワード(MF)の特徴|精度と拡張性に強み

「しっかり経理を回したい」「将来の規模拡大も見据えたい」
そんなスタートアップにはMFが向いています。

●MFのメリット

  • 銀行・カードの自動連携が業界トップクラス
  • 税理士が扱いやすく、決算の精度が高い
  • 大量仕訳(EC・広告代理店)にも対応
  • 請求・勤怠・給与・経費精算など周辺機能が強力

“経理の本気度”ではfreeeより上という会社も少なくありません。

●MFの注意点

  • 操作画面はfreeeより少し専門的
  • 初期設定がやや複雑(税理士のサポート必須)

MFは 「成長前提の事業」 に向いています。


■4. freee・MFの使い分けはこう決める

FLOW会計事務所の支援実績から言うと、次の基準でほぼ決まります。

●freeeに向いている会社

  • 社長が自分で触りたい
  • バックオフィスを一元化したい
  • UIの直感性を重視
  • 少人数のスタートアップ

●MFに向いている会社

  • 大量の仕訳・取引を扱う
  • 経理担当者がいる
  • 成長による拡張性を重視
  • 決算まで正確に仕組み化したい

結論:
迷ったら freee(操作性重視) or MF(精度・拡張性重視) で間違いありません。


■5. FLOW会計事務所がクラウド導入に強い理由

FLOWはスタートアップに特化した会計事務所として、

  • freee導入支援:多数
  • マネーフォワード導入支援:多数
  • クラウド経理フローの構築実績:300件超

を持っています。

クラウド会計は「入れるだけ」では意味がなく、
入金管理・請求・経費・支払い・振込・給与・経理まで一気通貫のフロー設計 があって初めて成果が出ます。

FLOWでは、導入から運用まで“一気通貫”で仕組み化を代行します。


■まとめ

スタートアップの経理は、創業期ほど早く仕組み化する必要があります。
その核になるのが freeeマネーフォワード の2大クラウド会計です。

  • 操作性・わかりやすさ重視 → freee
  • 精度・拡張性重視 → MF

どちらを選んでも、クラウド導入と経理フローの整備が成功すれば、
資金繰り・経営判断・融資・税金予測など、あらゆる意思決定がスムーズになります。

FLOW会計事務所では、クラウド導入から経理フロー構築までワンストップで対応しています。創業期の経理に不安がある方は、お気軽にご相談ください。

起業1年目の資金繰り、どこまで見れば潰れない?創業期のキャッシュ管理術

起業1年目の会社が最も苦しむのは「売上不足」ではありません。
実際の現場では、黒字でも“キャッシュが足りずに倒れる”ケースが後を絶ちません。原因はただ一つ──資金の流れ(キャッシュフロー)を把握できていないことです。

創業期の資金繰りは、社長の意思決定スピード、採用、投資、事業の継続に直結します。本記事では、FLOW会計事務所が数多くの創業支援で実践してきた「1年目の会社が絶対に押さえるべき資金繰りのポイント」をわかりやすく解説します。

■1. 起業1年目は「現金残高 × 固定費」で生存期間が決まる

創業期の資金繰りで最初に見るべき数字はとてもシンプルです。

  • 月末時点の現金残高
  • 毎月発生する固定費(家賃・給与・外注費など)

この2つが分かれば、会社があと何ヶ月生きられるかが分かります。

●最低ラインは「3ヶ月分の固定費」

毎月100万円の固定費なら、300万円を切ると危険ゾーンです。
残高が少ないほど、採用・広告・投資などの打ち手が“打てなくなる”ため、手元資金の厚さが創業期の成長速度を決めます。


■2. 売上が増えてもキャッシュが減る「入金サイトの罠」

創業者が見落としがちなのが “入金の遅れ” です。

  • 売上が立った
  • でも入金は60日後
  • 一方、仕入・外注・給与は即発生
    → 結果、資金がどんどん減っていく

特にBtoBでは、入金サイトが長いほどキャッシュが圧迫されます。

●改善策の例

  • 請求締日を15日 ⇒ 月末 に前倒し
  • 60日サイト ⇒ 30日サイトへ交渉
  • 月額課金(サブスク)への変更
  • 着手金・前受金の導入

利益より先に、**「いつお金が入るか」**が最重要です。


■3. 支払いの統一だけで資金繰りが劇的に安定する

創業初期は、請求書・カード・口座引落のタイミングがバラバラになりがちです。
これが支払いミスや残高不足を招く大きな原因です。

●資金繰りが安定する会社がやっていること

  • 支払いを「月2回」に固定する
  • カード払いと振込を整理する
  • Googleフォームなどで承認フローを統一
  • 支払予定表を毎月更新して“見える化”する

ルールを1つ作るだけで、現場の混乱は一気に減ります。


■4. 創業期に使える“3つの武器”

創業1年目に最も効果のある改善ポイントは、次の3つに集約されます。

① クラウド会計で入出金をリアルタイム化

銀行・カードを自動連携することで、資金の動きが即時反映されます。

② キャッシュフロー表で“未来”を可視化

  • 今月
  • 来月
  • 3ヶ月後

この3つの未来残高が分かるだけで、意思決定の精度が大きく変わります。

③ 創業融資・補助金の活用

創業直後ほど融資が通りやすいのは有名な話です。
資金ショートを根本的に防ぐ“保険”として最優先で検討すべきです。

FLOW会計事務所では、この3つを“初期セット”として整備し、創業期の会社が早期に安定する仕組みを提供しています。


■5. 起業1年目に絶対やってはいけない資金繰りのNG行動

❌① 経理を後回しにする

数字が出ないため、資金状況が読めなくなる。

❌② 現金払い・カード払いのルールがバラバラ

入出金が複雑化し、経理が機能しなくなる。

❌③ 赤字だから節税で物を買う

創業期に“節税のための消耗品購入”は危険。
キャッシュが減り、融資が通らなくなる。

❌④ 売上見込みを楽観しすぎる

資金がもたないまま投資してしまうのは典型的失敗。


■6. 資金繰り表があれば「資金ショートの未来」が見える

資金繰りで最も重要なのは、
「今いくら残っているか」ではなく「いつ底をつくか」 です。

資金繰り表を作るだけで、

  • 何月に資金不足が起こるか
  • 借入のベストタイミング
  • 投資や採用をする余力の有無
  • 税金の支払いに備える準備

すべてが分かります。

FLOWでは毎月の試算表と合わせて「未来の資金繰り」まで設計し、社長が迷わない経営を実現します。


■まとめ

起業1年目で最も重要なのは、売上よりも “資金繰りの見える化” です。
手元資金・入金サイト・支払いルール・キャッシュフロー表の4つを整えるだけで、会社の安定性は大きく変わります。

資金繰りが安定すれば、
採用・広告・事業投資など、すべての判断がスムーズになるため、会社は一気に成長軌道に乗ります。

FLOW会計事務所では、クラウド会計の導入から資金繰り設計まで、
創業期に必要な“初期セット”をワンストップでサポートしています。

【経営者向け】限界利益で「未来」を予測する!粗利との違いと活用法を徹底解説

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こんにちは!FLOW会計事務所の田山です。 

「決算書は黒字なのにお金がない」「値引きして良いか迷う」。 経営者の方からよくご相談いただく悩みですが、税務署や銀行用の「決算書(制度会計)」だけを見ていても正解は見えません。会社にお金を残すには、「管理会計(限界利益)」の視点が不可欠です。

今回は経営判断を変える「限界利益」の使い方を解説します。

1. 「粗利」と「限界利益」の決定的な違い

粗利(売上-売上原価): 製造業などの場合、原価に「工場の家賃」などの固定費が含まれるため、商品本来の稼ぐ力が見えにくい数字です。

限界利益(売上-変動費): 売上に比例する「変動費」だけを引いた利益。「固定費を賄うために、その商品がいくら稼いでいるか」がダイレクトに見えます。

注力すべき商品を選ぶには、固定費が混ざっていない「限界利益」での比較が必要です。

2. 「売上増=利益増」の勘違い

「利益率1%なら、売上が増えても利益は微増」と思っていませんか?実は違います。 売上が増えても家賃や給与(固定費)は変わりません。つまり、増えた売上の「限界利益分」が、そのまま会社の利益になります。 限界利益で考えると、「あと少し売上を伸ばすこと」のインパクトがいかに大きいかが分かります。

3. その「値引き」は命取り?

「競合に合わせて3割引すべきか?」 この難問も、限界利益なら即断できます。

限界利益がマイナスになるなら: 売れば売るほど赤字。絶対に受けてはいけません。

限界利益がプラスに残るなら: 固定費を回収するため、短期的な戦略として「受ける」判断もあり得ます。

感覚ではなく「数字」を基準にすれば、迷いはなくなります。

4. 「欲しい利益」から逆算して目標を立てる~「なんとなくの目標」を卒業~

「昨対比110%」と何となく目標を決めていませんか? 正しい目標設定は、「いくら利益が必要か」からの逆算です。

【計算式】 ( 必要な利益 + 固定費 ) ÷ 限界利益率 = 目標売上高

こうすることで、「なんとなく」ではなく「会社が存続するために絶対に必要な売上」が導き出されます。

まとめ:経営の「コックピット」を持とう

限界利益などの指標は、飛行機でいう「コックピットの計器」です。計器を見ずに、感覚だけで操縦するのは非常に危険です。

・固定費を賄うために、最低いくら売らないといけないのか(損益分岐点)

・固定費を賄うために、最低いくら売らないといけないのか(損益分岐点)

この2つを把握することが、強い会社を作る第一歩です。 「自社の限界利益率を知りたい」「変動費と固定費の分け方が分からない」「計画を立てたいけれど一人だと不安」という場合は、ぜひFLOWまでご相談下さい。

バックオフィスDXで経営スピードを上げる。今こそ中小企業が取り組むべきBPO×クラウド導入

経理・給与・請求・勤怠・経費精算など、バックオフィス業務は企業の土台を支える重要な領域です。しかし、手作業が多いままではミス・遅延・属人化が避けられず、経営判断が遅れる原因にもなります。近年、中小企業でも導入が加速しているのが 「バックオフィスDX」「BPO(外部委託)」 の組み合わせです。税理士法人FLOW会計事務所では、クラウドツールの導入から運用設計まで一気通貫で支援し、“経営のスピードを上げるバックオフィス”を構築しています。本記事では、中小企業こそ取り組むべきDXとBPOの活用ポイントを解説します。

■1. バックオフィスDXとは「業務の自動化・標準化」による経営の高速化

バックオフィスDXというと大げさに聞こえますが、目的はシンプルです。

「ムダな作業を減らし、数字がすぐに見える状態をつくること」

中小企業がDXに取り組むことで得られるメリットは大きく、特に次の3つが重要です。

① 業務の属人化を防ぐ

社員の退職や休暇で業務が止まらない仕組みを作れます。

② 経営判断が早くなる

試算表がタイムリーに出ることで、

  • 採用
  • 広告
  • 設備投資
    などの判断がブレなくなります。

③ コストが下がる

自動化によって残業代や人件費の負担も軽減。


■2. DXと相性が良いのが「クラウド会計 × クラウド労務」

DXの中心になるのが、クラウドツールです。
FLOWが推奨している主なツールは次のとおり。

● マネーフォワードクラウド

  • 会計
  • 請求
  • 経費精算
  • 勤怠
  • 給与
  • ワークフロー
    をワンストップで管理。

● freee

スタートアップに強く、簡単に経理フローを構築できるのが特徴。

● Google Workspace

  • Gmail
  • Googleチャット
  • ドライブ
  • スプレッドシート
    などで、情報共有が驚くほど早くなります。

これらを組み合わせることで、バックオフィスが“止まらない仕組み”になります。


■3. DX導入を成功させるための5ステップ

FLOW会計事務所が実際に行っている導入ステップは次のとおり。


① 現状フローの棚卸し

誰が、いつ、どんなデータを扱っているかを可視化。


② 最適なツール選定

会社の規模・業種・仕訳量に応じて、MF or freee を選びます。


③ 初期設定・自動化の構築

銀行・カード連携、仕訳ルール、消費税設定などをプロが最適化。


④ 社内ルールづくり

  • レシートのアップ方法
  • 請求書の発行フロー
  • 支払管理
  • 経費精算のルール
    などを標準化。

⑤ 運用後の改善サイクル

仕訳のズレや運用の課題をチェックし、毎月改善します。


この「導入 → 運用 → 改善」まで支援できるのがFLOWの強みです。


■4. DXとBPOを組み合わせると“最強のバックオフィス”になる

DX(自動化)だけでも効果はありますが、
BPO(外部化)と組み合わせるとさらに強力 です。

経理 × BPO

→ 記帳・振込・請求まで外部化し、社内リソースをゼロに。

給与 × BPO

→ 給与計算・年末調整・入退社手続きまで代行。

労務 × BPO

→ 勤怠管理・規定整備・就業規則チェックまでサポート。

FLOW会計事務所は、
「IT × 税務 × BPO」
の三位一体でバックオフィスを最適化する数少ない事務所です。


■5. なぜ今、中小企業にDXが必要なのか?

理由は明確です。

  • 人手不足
  • 採用難
  • 物価上昇
  • 業務の複雑化
  • 法改正への対応

これらの環境変化の中で、
“少ない人数でも回せる仕組み” が求められているからです。

DXは大企業だけの取り組みではなく、
むしろ中小企業こそ効果が大きい分野です。


■まとめ

バックオフィスDXとBPOは、会社の運営を抜本的に変える力を持っています。クラウドツールの導入により、経理・給与・請求などの数字がリアルタイムで見える状態になり、正確な経営判断が可能になります。FLOW会計事務所では、クラウド導入から運用、外部化まで一貫して支援し、経営スピードを最大化するバックオフィスを構築します。今よりもっとスマートに事業を進めたい企業様は、ぜひご相談ください。