【仮説思考を身につけよう!】

みなさん、「仮説思考」でものごとを考えることができていますか?

経営者やコンサルタントの思考法の中でも、最も重要な思考法が「仮説思考」です。

「仮説思考」においては、ものごとのはじめに「仮説」を立てます。そして、ものごとの終わりにその「検証」を行います。そしてその差異を「フィードバック」していきます。

段階を追って見ていきましょう。

◇STEP1:仮説を立てる

一般的に、何かの結論を出す際、網羅的に調べる方法を採用します。たくさんのデータを集め、それぞれ詳細に検討をし、結論を出します。

この一般法によって議論する場面をよく見かけますが、この方法だと議論が拡散したり、不必要な調査に時間を浪費することがほとんどです。時間ばかりかかって結論が出なければ最悪です。

仮説思考は異なります。

まず、いま予想できる範囲でストーリーラインを描きます。

「もしかしたら、こうではないか?」という大胆な仮説を立てて、その仮説に沿ったストーリーを考えていきます。

皆さんも生活の中でこの「仮説」を立てたことは必ずあるはずです。

例えば、サスペンス系の映画やドラマ、漫画、小説でも良いです。

事件が起きた時には必ず、「犯人像は?動機は?どうやって殺害したのか?遺体はどうやってどこに隠したのか?」映画や漫画等を見ながら、一度は自分で推理したことがあるはずです。

この推理こそがビジネスにおける「仮説」になります。

そして、事件はしらみつぶしに捜査はしません。推理に基づき、怪しそうなところから順に聞き込みや証拠集めをやっていきます。

もし、自分の推理が正しければ、「どういう証拠が出てくるだろうか」「おかしな動きをする人物が出てくるだろうか」という観点から捜査が始まります。

「仮説思考」とは、これをビジネスに置き換えただけです。

例えば、「あのレストランは高価格にもかかわらず、好調なのは、富裕層にターゲットを絞ったからではないか?」という仮説を立てて、具体的に客層を分析していきます。

リサーチは手当たり次第にやってはいけません。

仮説とセットでリサーチしなければなりません。

◇STEP2 検証はリサーチをもっておこなう

リサーチは網羅的にやっていてはキリがありません。

決められた時間の中でタスクをこなすためには、仮説を立てたうえでリサーチしなければなりません。

例えば、レストランの客層をリサーチする場合、「1食5000円を払う人は増えているのか?増えているとしたらそれはどういう属性なのか?どういう要因なのか?」を増えているという仮説を立ててリサーチしていきます。

そして、リサーチによって、仮説が正しいかどうかの検証を行います。

「たしかに1食5000円払う層は確実に増えています。ただし、年齢層や地域別にかなり差があるようでだ」

あるいは

「1食5000円も払う層はあまりなく、平均単価は3000円程度でした。ただし、50代の層については10000円近く払う層もいるようだ」

などと、仮説を否定することになる場合もあります。

もし、前者であれば、仮説をさらに深めていき、後者であれば間違った仮説を修正する必要が生じます。

いずれにしても、リサーチの結果は、仮説に対する検証という位置づけになります。

繰り返しになりますが、目的も仮説もないリサーチは無意味です。

◇STEP3 フィードバック

「仮説」→「リサーチ:検証」→「仮説をさらに深める」or「仮説の修正」→「リサーチ:検証」→「仮説をさらに深める」or「仮説の修正」→「リサーチ:検証」・・・のサイクルを高速で回していきます。

いわゆる「フィードバック」です。

そして、この一連のフローを「仮説思考」といいます。

仮説思考を身に着けると。意思決定のスピードが速くなります。

なぜなら、多くの人は問題が生じてからはじめて検討しますが、仮説を持っている人は、問題発生時点にはすでに検討が終わっており、結論が用意できているためです。

つまり、仮説を持つということは「現時点での結論をあらかじめ用意しておく」ということを意味します。

逆に仮説がないと行き当たりばったりの意思決定になる可能性が高くなります。または、対応が遅れ、満足な結果が得られない可能性が高くなります。

情報過多なこの世の中で、よりスピーディに精度の高い意思決定をするためには「仮説思考」は不可欠です。

今回のブログを通じて「仮説思考」について、少しでもご理解いただけたら幸いです。

まずは、身近な日常からでも「仮説思考」にトライしていきましょう!

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