【確定申告】医療費控除はいくらから?「セルフメディケーション税制」との違いも税理士事務所がやさしく解説

こんにちは!つくば市にある税理士法人FLOW会計事務所の堀です。
12月に入り、寒さが一段と厳しくなってきましたね。この時期は風邪やインフルエンザも流行しやすく、体調管理が難しい季節です。

さて、年末といえば大掃除ですが、お部屋の掃除と一緒にぜひやっていただきたいのが「医療費の領収書(レシート)の整理」です。

「うちはそんなに病院に行っていないから関係ない」 そう思っている方こそ、実はもったいないことをしているかもしれません!

今回は、意外と誤解が多い「医療費控除(いりょうひこうじょ)」と、最近よく耳にする「セルフメディケーション税制」のポイントについて、分かりやすく解説します。

医療費控除は「10万円」超えたら?だけではありません

医療費控除とは、簡単に言うと「1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告をすれば税金が安くなる(戻ってくる)」という制度です。

よく「医療費は10万円を超えないとダメ」と耳にしますが、これには例外があります。

その年の総所得金額等が200万円以上の方: 10万円を超えた分が対象
その年の総所得金額等が200万円未満の方: 総所得金額等の5%を超えた分が対象

つまり、所得が少なめの方や、パート・アルバイトの方であれば、医療費が10万円に行かなくても控除を受けられる可能性があるのです。あきらめずに計算してみる価値は十分にあります。

そのレシート、捨てないで!対象になるもの・ならないもの

医療費控除の計算をする時、一番迷うのが「これは医療費に入るの?」という点です。 基本的な考え方は、「治療のためならOK、予防や美容のためならNG」です。

【〇 対象になるものの例】
・医師、歯科医師による診療・治療代
・治療のための医薬品代(医師の処方箋がなくても、風邪薬や頭痛薬などの一般的な市販薬も対象です)
・通院のための交通費(電車・バスなどの公共交通機関)
・妊娠中の定期検診、出産費用
・子どもの歯列矯正(※医学的に必要と認められる場合)

【× 対象にならないものの例】
・健康診断、人間ドックの費用(※結果、病気が見つかり治療した場合は対象)
・予防接種(インフルエンザワクチンなど)
・美容整形、美容目的の歯列矯正
・マイカー通院のガソリン代、駐車場代

特に見落としがちなのが、通院のための「電車・バス代」です。領収書が出ませんが、日付と経路、金額をメモしておけば認められますので、必ず記録しておきましょう。

病院にはあまり行かないけれど…「セルフメディケーション税制」とは?

「病院にはほとんど行かなかったけれど、ドラッグストアで高めの風邪薬や胃腸薬をたくさん買った」 そんな方のために、2017年から始まったのが「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」です。

これは、きちんと健康診断など(※)を受けている人が、対象となる「特定の市販薬(スイッチOTC医薬品)」を年間で1万2千円を超えて購入した場合に利用できる制度です。 (※会社の健康診断、人間ドック、インフルエンザの予防接種などが該当します)
通常の医療費控除(10万円の壁)よりも、ハードルがかなり低いのが特徴です。

対象となる薬のパッケージには、識別マークが付いていたり、レシートの商品名の横に「★」や「セ」といった印字がされていたりします。ご自宅の薬箱やレシートを確認してみてください。

重要!「医療費控除」と「セルフメディケーション税制」、どっちがお得?

ここが最も重要なポイントです。 この2つの制度は、「どちらか片方しか選べません(併用不可)」。

「病院代で5万円、対象の市販薬で3万円使ったから、両方使おう!」ということはできないのです。 では、どちらを選べばよいのでしょうか?
ざっくりとした判断基準は以下の通りです。

「通常の医療費控除」を選んだ方が良い人: ・入院や手術などで、病院に支払った金額が大きい人
・家族が多く、全員の通院費を合わせると10万円を超えそうな人

「セルフメディケーション税制」を選んだ方が良い人:
・病院にはほとんど行かないが、対象となる高機能な市販薬を年間1万2千円以上買った人
(かつ、会社の健康診断などをきちんと受けている人)

どちらが得かは、実際に集計して計算してみないと分かりません。少し面倒ですが、両方のパターンで計算してみて、控除額が大きくなる方を選択するのが賢い方法です。

【共通のコツ】家族全員分をまとめて申告しましょう

どちらの制度を選ぶにしても、「生計を一(いつ)にする家族」の分をまとめて申告できる点は同じです。

単身赴任のお父さんや、下宿している大学生のお子さんの分も、お財布(生活費)が一緒であれば合算可能です。一人ひとりでは大した金額にならなくても、家族全員分を合わせれば対象になるケースはよくあります。

また、家族の中で誰が申告するか選ぶことができますが、一般的には「一番所得税率が高い(お給料が高い)人」が申告したほうが、戻ってくる税金が多くなり有利です。

まとめ:今のうちに領収書を集めておきましょう

年が明けてから「あの領収書どこだっけ?」と慌てないように、この年末に一度、家中の医療費や薬局のレシートを集めてみてください。

家族全員分の領収書を集める
→「病院の領収書」と「ドラッグストアのレシート」に大まかに分ける
→ドラッグストアのレシートは、セルフメディケーション対象商品かチェックする

もし、計算や「どちらの制度がお得か」の判断に迷うことがあれば、私たちFLOW会計事務所にお気軽にご相談ください。 早めの準備で、安心してお正月を迎えましょう!

【期限厳守】ふるさと納税と医療費控除で年末にやるべき税金対策4ステップ

皆様、こんにちは。つくば市の税理士事務所、FLOW会計事務所です。
年の瀬が近づく今、税金対策は「やるか、やらないか」ではなく「期限に間に合わせるか、間に合わないか」の瀬戸際です。知っている人だけが得をする税制優遇措置は、期限を逃せば数万円を損するかもしれません。特に年末は、ふるさと納税の正確な上限額の確認と、医療費控除などの還付申告に向けた準備という、二つの重要なタスクの締め切りが迫っています。
このガイドでは、あなたの税負担を最適化するために、今すぐ取り組むべきアクションプランを解説します。控除証明書やワンストップ特例の準備を急ぎ、払いすぎた税金を取り戻しましょう。

1. ふるさと納税:上限額確認と1月10日のワンストップ特例期限

「ふるさと納税」は、地域を応援しつつ、実質2,000円の自己負担を除いた寄付額の多くが翌年の税金から控除される、最も利用価値の高い制度です。

チェック 1:控除上限額のシミュレーションと目安の確認方法

ふるさと納税の最大の鍵は、控除の上限金額(限度額) を知ることです。この上限を超えて寄付しても、税金の控除対象にはならず自己負担が増えるため、年収が確定する前に目安を知っておく必要があります。
お手元の源泉徴収票(または概算年収)を入力できる計算ツールを活用し、正確な上限額を把握しましょう。

【モデルケース】上限額の目安

  • 独身で年収500万円の方の控除上限額の目安は約61,000円です。
  • 夫婦(配偶者控除あり)で年収700万円の方の控除上限額の目安は約87,000円です。

チェック 2:寄付の実行を12月31日までに完了させる

今年度の税金から控除を受けるためには、12月31日までに寄付を完了させる必要があります。

  • クレジットカード決済の場合: 決済が完了した日(年内)が寄付日となります。
  • 銀行振込などの場合: 12月に入ると締切が早まる自治体もあるため、必ず自治体の指定日を確認し、手続きを完了させてください。

チェック 3:ワンストップ特例制度の期限(1月10日必着)と注意点

寄付後の事務手続きを忘れると、せっかくの控除が受けられません。

  • ワンストップ特例制度の対象者: 元々確定申告をしない会社員で、寄付先が5自治体以内の場合に利用可能です。
  • 期限: 自治体から送られてくる申請書を、翌年の1月10日必着で自治体に返送する必要があります。12月に駆け込みで寄付した方は、申請書の到着を待たずに急いで対応してください。

【重要】 6自治体以上に寄付した場合や、後述する医療費控除などで確定申告を行う人は、ワンストップ特例制度の対象外となります。この場合、ワンストップ特例を申請済みであってもすべて無効となり、確定申告で改めて寄附金控除の手続きを行う必要があります。

2. 医療費控除・還付申告:過去5年に遡って税金を取り戻す準備

サラリーマンの税金手続きは年末調整で完結しますが、特定の支出があった場合、ご自身で「確定申告(還付申告)」を行うことで、払い過ぎた税金が手元に戻ってくる可能性があります。

医療費控除の対象範囲と10万円ボーダーラインの計算

本人や家族のために支払った医療費の合計が、年間で一定額を超えた場合に利用できるのが医療費控除です。

対象となる医療費の閾値(ボーダーライン)は以下の通りです。

  • 原則: 年間10万円を超えた場合に対象となります(ほとんどの納税者が該当)。
  • 例外: 総所得金額が200万円未満の方は、総所得金額の5%を超えた場合に対象となります(総所得金額は、給与所得控除後の金額が目安となります)。

控除の対象となる支出例: 病院の治療費、薬代、通院のための交通費(公共交通機関利用時)、医療的な必要性に基づくインプラントやレーシックなどが含まれます。(美容目的の支出は対象外です)
医療費の領収書を全て集め、合計額を計算してみましょう。国税庁のサイトにある集計用の計算シートを利用すると、確定申告時の手間を大幅に減らせます。

【重要】お金が戻る還付申告は、過去5年間に遡っていつでも行えます。 過去に高額な医療費を支払った年があるにも関わらず申告を忘れていた方は、領収書を確認し、今すぐ還付申告を検討しましょう。

3. 年末調整で済む控除:控除証明書の最終チェック

以下の控除は、会社に書類を提出すれば年末調整で完結します。提出漏れがないか、保険会社などから送られてくる控除証明書(ハガキ) が手元にあるか、確認しましょう。

  • 生命保険料控除: 必要書類は保険会社発行の控除証明書です。提出先は会社です。
  • 地震保険料控除: 必要書類は保険会社発行の控除証明書です。提出先は会社です。
  • iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金): 必要書類は国民年金基金連合会から送付される小規模企業共済等掛金払込証明書です。提出先は会社です。

4. 確定申告が必要な人チェックリスト(年末調整だけでは済まない場合)

年末調整で完結せず、確定申告が必須となる主なケースです。ご自身が該当しないか必ず確認しましょう。

  • 給与の年収が2,000万円を超える方は確定申告が必須です。
  • 2か所以上から給与をもらっている方は確定申告が必須です。
  • 給与所得・退職所得以外に20万円を超える所得がある方は確定申告が必須です(例:副業の所得、不動産収入など)。
  • 医療費控除や雑損控除を受けたい方は還付申告を検討できます(任意)。
  • 住宅ローン控除を初年度に受ける方は確定申告が必須です。

まとめ

税金や控除の制度は、私たちの家計を支える大切な要素です。年末は、「知っている人だけが得をする」税金対策の最終リミットです。
ご自身の財政状況を最適化するため、以下のステップを今すぐ実行に移しましょう。

  1. ふるさと納税の上限額をチェック: 計算ツールに概算年収を入力し、上限額を把握。
  2. 寄付と申請の期限を確認: **12月31日(寄付)1月10日(ワンストップ)**をカレンダーに登録。
  3. 医療費の領収書をかき集める: 年間10万円(または所得の5%)のボーダーラインを超えていないか確認し、国税庁の集計用計算シートで準備する。
  4. 控除証明書を準備: 年末調整の締め切りに間に合うよう、保険やiDeCoの証明書を提出する。

迷ったら、まずご相談を

ご不明な点や、ご自身の控除額の計算に不安がある場合は、FLOW会計事務所にご相談ください!期限を過ぎてからでは取り戻せない税金対策を、専門家としてサポートいたします。

【2025年最新版】後悔しない相続準備ロードマップ:税務対策と生前贈与の極意

こんにちは!FLOW会計事務所の森です。
「相続」という言葉に、「もめる」「複雑」といったネガティブな印象を持つ方は少なくありませんが、相続はどの家庭にも必ず訪れる重要な課題です。事前に危機意識を持ち、確実な準備を進めることが、ご家族の円満な未来と最大限の節税につながります。
この記事では、誰もが安心して相続に臨むために知っておくべき、税務の基礎知識と2025年の最新準備事項をわかりやすく解説します。

1. <相続対策の第一歩>相続税申告の「期限」と「基礎控除」を知る

1-1. 申告・納税の期限は「死亡から10か月以内」

相続税の申告と納税の期限は、原則として被相続人(亡くなった方)の死亡を知った日の翌日から10か月以内と定められています。この期限を過ぎると、無申告加算税や延滞税といったペナルティが課されるため、この「10か月」を逆算した早めの準備が不可欠です。

1-2. 相続税がかかるかの基準「基礎控除」

遺産の総額が一定の金額(基礎控除額)以下であれば、相続税は課税されず、申告の必要もありません。

基礎控除額の計算式「3,000万円 + (600 万円× 法定相続人の数)」

例えば、法定相続人が配偶者と子2人の合計3人の場合、基礎控除額は4,800万円です。遺産総額がこの額を超える見込みであれば、申告準備が必要です。

◆重要ポイント◆

配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例などを適用して税額がゼロになる場合でも、特例を適用するためには期限内の申告が必須です。申告をしないと特例が受けられず、多額の税金を支払うことになるため注意しましょう。

2. <税務の観点から>財産調査と納税資金の確保

相続の準備は「財産の円満な分割」と「納税資金の確保」が二つの大きな柱です。特に税務の観点からは、財産の正確な把握と、期限内の納税に向けた準備が重要です。

2-1. プラスもマイナスも徹底的に洗い出す

相続税は、プラスの財産からマイナスの財産(借金、葬式費用など)を差し引いて計算します。

◆特に注意が必要な点◆

名義預金のリスク: 名義が家族であっても、実質的に被相続人の財産と見なされる名義預金は、相続税の課税対象となります。「誰が管理していたか」が問われます。
潜在的な債務の調査: 連帯保証債務など、家族が知らない借金が潜んでいる可能性があります。

2-2. 預貯金凍結のリスクと納税資金の確保策

亡くなった方の預金口座は、死亡を知った時点で原則として凍結され、遺産分割協議が成立するまで自由に引き出しや名義変更ができません。
この問題を回避するために、税務の観点から有効な対策が二つあります。

①遺言書の準備: 遺言書により預貯金の承継者を指定しておけば、受継人は単独の手続きで預貯金の引き出しが可能となり、納税資金の確保に役立ちます。

②生命保険の活用: 死亡保険金は民法上の相続財産に該当せず、受取人固有の財産として扱われます。遺産分割がまとまらなくても保険金を受け取れるため、最も確実な納税資金対策となります。さらに、死亡保険金には「500万円 × 法定相続人の数」の非課税枠が適用されます。

3. <2025年最新>生前贈与と行政手続きの重要改正

3-1. 賢く利用したい生前贈与の優遇制度と最新改正

生きているうちに財産を贈与すれば、将来の相続財産を減らし、相続税の対象額を圧縮できます。

暦年贈与の非課税枠
毎年1月1日から12月31日までの1年間で、110万円までの贈与が非課税となる制度です。

暦年贈与の「持ち戻し期間」延長
2024年1月1日以降の贈与について、相続開始前の贈与を相続財産に加算する期間(持ち戻し期間)が、従来の3年以内から「7年以内」に段階的に延長されました。この改正は、「相続開始直前の贈与による駆け込み節税」を防ぐためのものです。
この「7年持ち戻し」のルールがあるため、生前贈与による相続税の節税効果を得るには、できるだけ早く、若いうちから贈与を始めることが極めて重要になります。

その他の優遇制度
教育資金(1,500万円まで)や結婚・子育て資金(1,000万円まで)など、特定の目的が定められた贈与についても非課税となる特例が設けられています。

3-2. 2024年施行! 相続手続きの円滑化に向けた法改正

戸籍謄本の広域交付(2024年3月施行): 相続人調査に必須な戸籍謄本類が、最寄りの市区町村の窓口で一部取得できるようになり、遠方にある役場への郵送請求の手間が大幅に軽減されました。

相続登記の義務化(2024年4月施行): 不動産の相続登記が義務化され、不動産を取得したことを知った日から3年以内に登記をしないと過料が科せられる可能性があります。

4. まとめ

相続手続きは、相続人調査、遺産分割協議、そして複雑な相続税の申告・納税など、多くのステップがあり、すべてに期限が設けられています。

特に、相続税の申告では、不動産の正確な評価、複雑な控除・特例制度の適用検討、そして申告書の厳格な作成が不可欠です。個人で全てを行うと、計算ミスや申告漏れのリスクが高まり、結果として過少申告加算税などのペナルティを受けることになりかねません。

茨城県つくば市で実績を持つFLOW会計事務所にご相談いただくことで、財産評価から納税計画、各種特例の適用を含めた正確な相続税の計算、そして10か月以内の期限内の申告を確実にサポートできます。相続に不安を感じたら、円満な次の世代へのバトンタッチのために、経験豊富な専門家である税理士にご相談ください。

 最後までお読みいただきありがとうございます!

【給与計算と税金の基本:年末調整で手取りを理解する控除の仕組み】

皆様、こんにちは。FLOW会計事務所の正木です。

毎月の給与明細で気になるのが、最終的な「手取り額」です。給与から差し引かれている「控除額」の仕組みを知ることは、ご自身の資産管理の第一歩です。

今回は、この控除額に含まれる税金と社会保険料の基本的なルールを、専門家の視点から分かりやすく簡潔に解説します。

1. 給与計算の基本:総支給額と控除額の関係

給与計算は以下の通りです。

【(総支給額) – (控除額) = (手取り額)】

控除額は、法律で引くことが義務付けられており、大きく「税金」と「社会保険料」の2つに分けられます。

2. 給与から引かれる「税金」の仕組み

給与から控除される主な税金は、所得税(国税)と住民税(地方税)です。

2-1. 所得税:毎月「仮払い」し、年末に「清算」

所得税は、1年間の収入に対してかかる税金です。

  • 毎月の処理: 年間の収入を予測し、「仮払い」として概算で毎月差し引かれています。
  • 年末調整の役割: 家族構成や保険料の支払いといった個人的な事情は、月々の仮払いに反映されていません。
    そこで、1年の終わりに正しい税額を計算し直し、仮払いした合計額との過不足を清算します。
    • 払いすぎの場合: 還付金(お金が戻る)
    • 不足の場合: 追加徴収

2-2. 住民税:「去年の収入」で決まる確定額

住民税は、所得税と異なり、「去年の収入」に基づいて税額が確定します。

  • 納め方: 確定した年間税額を、通常6月から翌年5月までの12回に分けて、毎月お給料から引かれます。
  • ポイント: 金額は確定済みのため、年末調整の対象にはなりません。

3. 手取りを増やすカギ:年末調整での申告

年末調整で税金が安くなるのは、あなたが支払った特定の費用(保険料など)を申告することで、税金がかかる対象の収入が減る(控除される)ためです。

  • 申告が必要なもの: 生命保険料や地震保険料などの控除は、会社から配られる申告書に漏れなく記入して提出することで適用されます。
  • 重要性: この申告を正しく行うことが、本来受けられる控除を適用し、納める税金を適正化するために非常に大切です。

4. もう一つの控除:「社会保険料」の基礎

社会保険料は、病気、老後、失業など、「もしも」の事態に備えるための費用です。

  • 主な種類: 健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料(40歳以上)、雇用保険料など。
  • 決まり方: あなたの給与額に基づいた「ランク」に応じて保険料が計算されます。

 まとめ

給与計算は、労働基準法、社会保険、税金など、様々な法令や制度が複雑に絡み合って成立しています。ご自身の給与明細を理解し、年末調整を正確に行うことは、ご自身が本来受けるべき控除をしっかりと適用するために欠かせません。申告書への記入や計算方法に不安がある際には、ぜひFLOW会計事務所にご相談ください!

令和7年(2025年)年末調整の大きな変更点:基礎控除・給与所得控除、そして「160万円の壁」の件

こんにちは! FLOW会計事務所のIWASEです!!

例年ご苦労されているであろう年末調整ですが、令和7年(2025年)末に実施される年末調整は、近年稀に見る大規模な税制改正が適用されます。

この改正は、主に物価高騰への対応と、配偶者や学生などの「年収の壁」による働き控えを解消するための緊急的な対策として行われるものです。特に、所得税が非課税となるラインの引き上げ、特定親族特別控除の新設は大学生年代に影響しますので、手取り額に直結する重要なポイントです。

今回は、皆様の生活に直結する「基礎控除」「給与所得控除」「特定親族特別控除」の3つの大きな変更点について、注意点も交えながら解説します。

1. 所得控除の引き上げ:基礎控除と給与所得控除の改正

税負担を左右する所得控除のうち、基本的な控除額が以下の通り引き上げられます。

(1)基礎控除の変更:所得に応じて最大95万円に

納税者なら誰でも適用される基礎控除が大きく変わります。改正前(令和6年分まで)は合計所得金額に関わらず原則48万円でしたが、令和7年分からは所得に応じて控除額が変動します。

特に、合計所得金額が132万円以下の方(給与収入で200万円)の基礎控除額は、48万円から95万円に大幅に引き上げられます(47万円増)。また、合計所得金額が132万円超655万円以下の方も、所得に応じて段階的に88万円から63万円の控除が適用されます。なおこの所得層の基礎控除は、令和7年・令和8年だけの期間限定特例基礎控除となっており、令和9年からは58万円に下がってしまいます。

(2)給与所得控除の変更:最低額が65万円に

会社員やパート・アルバイトの方に適用される給与所得控除(概算経費の役割)の最低額が引き上げられます。従来の55万円から65万円へと10万円引き上げられます。これにより、給与収入190万円以下の方の給与所得が圧縮され、税負担の軽減につながります。

2. 所得税の「年収の壁」:103万円から160万円へ

上記の基礎控除と給与所得控除の引き上げにより、所得税が課税されない上限額(年収の壁)が大幅に変わります。

(1)所得税の「103万円の壁」は「160万円の壁」に

これまで「103万円の壁」の根拠となっていたのは、基礎控除(48万円)と給与所得控除(55万円)の合計額でした。

令和7年分以降は、引き上げられた基礎控除の最大額95万円と給与所得控除の最低額65万円を合計した160万円が、所得税が非課税となる新たなラインとなります。

これにより、主にパート・アルバイトの方が、税負担を気にせずこれまで以上に働くことが可能になり、働き控えの解消が期待されています。

(2)他の「壁」との違いにご注意ください

所得税の非課税ラインが160万円に引き上げられても、以下の「壁」は基本的に変更されていません。世帯全体の手取り額に大きな影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

住民税の壁(約100万円〜110万円):住民税の非課税ラインは所得税とは別で、自治体によって異なります。

社会保険の壁(106万円または130万円):勤務先の規模や労働時間によって、健康保険・厚生年金への加入が必要になるラインは、今回の所得税改正では変わりません。

3. 大学生等を持つ世帯への支援:特定親族特別控除の新設

今回、大学生世代のお子さん(19歳以上23歳未満)がいるご家庭を対象とした、「特定親族特別控除」が新設されます。※それに伴い19歳以上23歳未満の年代に限り、社会保険の壁も現行の「年間収入130万円未満」が「年間収入150万円未満」に変わりました。

この新控除の目的は、アルバイトなどで収入が増えた学生が、従来の扶養の枠を超えても、親側の税負担が急激に増えないようサポートすることです。

対象者は、12月31日時点で19歳以上23歳未満の親族です。控除の仕組みとして、親族の給与収入が123万円を超えても、例えば150万円以下であれば、親は最大63万円の控除を受けられます(親族の所得が増加すると控除額は段階的に減少)。

また、この改正に伴い、扶養控除・配偶者控除などの適用を受けるための親族の合計所得金額要件が、従来の48万円以下(給与収入で103万円以下)から58万円以下(給与収入で123万円以下)に緩和されます。

4. 年末調整に向けた実務上の注意点

今回の改正が適用されるのは、令和7年分(2025年)の年末調整からです。以下の点に注意が必要です。

(1)申告書の様式変更と複雑化

年末調整で使用する申告書が大きく変わります。従来の「給与所得者の基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」(いわゆる「基・配・所」)に、「特定親族特別控除申告書」が統合され、1枚で4つの申告ができる様式に変更されます。

また、「扶養控除等(異動)申告書」(マル扶)も、扶養親族の所得要件緩和に伴い、「源泉控除対象親族」の欄が追加されるなど、様式が変更されます。特に「特定親族特別控除」は所得金額に応じて控除額が段階的に変動するため、計算や記入のミスが例年以上に起きやすいことが予想されます。

(2)従業員さんへの周知と教育

従業員さんに対して、「160万円の壁(所得税)」と「130万円の壁(社会保険)」が異なること、そして各種申告書の記入方法が変わることを、図解などを用いて早めに、かつ明確に周知する必要があります。控除対象となるご家族の所得見込み額を正確に把握し、申告書に記入漏れがないよう、早めの準備を呼びかけましょう。

この改正は、税負担の軽減と働き方の自由度を高める重要な一歩です。正確な知識をもって、令和7年の年末調整に備えましょう。

参考【国税庁:令和7年度税制改正による所得税の基礎控除の見直し等について

【ひとり社長・中小企業必見】手取りが劇的に増える!「出張旅費規程」賢い活用術

こんにちは、FLOWの河野です。経営者の皆様、日々の事業運営、本当にお疲れ様です。

「所得税や社会保険料の負担が重すぎる…」「どうにかして事業の利益を効率よく手元に残したい」—事業規模が拡大するほど、この悩みは深まりますよね。
実は、この課題を合法的に解決し、資金効率を大きく高めることができる最強の仕組みがあります。それが「出張旅費規程」です。

この規定は、知っているか知らないかで、手元に残るお金に雲泥の差がつく、ひとり社長やマイクロ法人にとって非常に重要な制度です。
今回は、出張旅費規程の仕組みと、すぐに実践できる正しい作り方、運用方法を分かりやすく解説します。

1. 知らなきゃ損!旅費規程がもたらす「無税の収入」の仕組み

出張旅費規程とは、出張時の交通費や宿泊費、そして「日当(にっとう)」の支給ルールを会社が独自に定めた文書です。この規定を導入し、正しく運用することで、法人と個人の両方に特大のメリットが生まれます。

旅費日当の「非課税」メリットとは?
旅費日当は、出張中に発生する様々な細かい雑費(食事、通信費、文房具の購入など、個別に証明や精算が面倒な出費)を包括的にカバーするために支給される手当です。

この旅費日当の最大の特徴は、以下のメリットを同時に享受できる点です。

①法人側の利点
支給額を会社の経費として計上できます。

②個人側の利点(非課税)
受け取った個人には、所得税、住民税、社会保険料が一切かかりません。結果として手取り金額を最大化できます。

つまり、給与として受け取る場合に差し引かれる税金や社会保険料がゼロになるため、手取り金額を大幅に増やすことができます。

2. 「出張」の定義は自分で決める!賢いルール設定術

多くの方が「出張」と聞くと、新幹線や飛行機を使う遠方への泊まりがけのイメージを持たれます。しかし、これは大企業の事例であり、法律で定められた明確な基準は存在しません。
出張の定義は、自社の業務実態に合わせて自由にルールを定めることができるのが、ひとり社長にとって最大のポイントです!

①近場・日帰りも対象にできる
宿泊を伴わなくても、近距離の外出であっても、自社の業務実態と整合性が取れていれば「出張」と定義することが可能です。

②具体的な基準を設定
「自宅から50km以上の移動」や「片道1時間以上の訪問」など、会社ごとに基準を設定することで、日常の業務行動を日当支給の対象にできます。

③日常業務も非課税収入に
現場訪問が多い業種の顧客訪問、スキルアップのための勉強会や懇親会への参加なども、事業に関連づけ、規定に定めておけば出張として成立し、日当支給の対象になり得ます。

この定義を賢く定めることで、日常の業務行動を「結果的に非課税の収入に変える」ことができるのが、この制度の最大の魅力です。

3. 否認されない!正しい導入と運用のための3つの鉄則

旅費規程は非常に強力な仕組みですが、不適切な運用は税務調査で否認され、多額の追徴課税(役員の場合は役員賞与扱いとなるリスク)を受けることになります。

この制度のメリットを最大限に活かすためには、「正しく作る」「正しく使う」「正しく記録する」という3つの鉄則を守ることが必須です。

鉄則1・規定を明確に「文書化」する
まず、旅費規程を作成・整備し、「出張とは何か」を文書化しておくことが最重要です。移動時間、距離、具体的な業務内容など、自社に合った基準を詳細に設定しましょう。

鉄則2・日当の金額を「妥当」に設定する
日当の金額に法律上の上限はありませんが、「常識の範囲内(社会通念上不相当に高額ではない金額)」であることが求められます。

・相場の考慮
業種や会社の規模、役職に応じてバランスを取って決めるのが基本です。社長で1万円程度が無難とされることが多いですが、個別の判断が必要です。

・役職間のバランス
役員だけが極端に高額な日当を受け取るなど、不公平な運用は否認リスクが高まります。ひとり社長の場合は比較対象がいないため、相場からかけ離れた高額設定は避けましょう。

鉄則3・運用と記録を「徹底」する
規定を作成しただけではNGです。その規定通りに運用し、証拠を残すことが不可欠です。

・出張報告書の作成
「誰が、いつ、どこに、どのような目的で出張したか」を証明できる出張報告書や記録を必ず残しましょう。この記録があることで、税務調査が入った際にも、形式と実態が整っていると判断されやすくなります。

プライベートとの分離 仕事と関係のない家族旅行などは対象外です。業務との関連性を明確に説明できることが大前提です。

まとめ~今すぐ行動し、資金効率の高い経営へ~

出張旅費規程は、経営者が賢く資金を確保し、事業の効率を高めるために必須の仕組みです。特に、社長お一人や少人数の法人にとっては、手元に残るお金が劇的に変わる非常に重要な制度です。
合法的に賢く資金を管理するためには、今日解説した「規定を正しく作り、正しく運用し、正しく記録する」という3つの鉄則を徹底してください。
適切な金額設定や、自社の業務実態に合わせた出張の定義づけに不安がある場合は、専門家である税理士に相談し、リスクを抑えつつ仕組みづくりをサポートしてもらうことを強くお勧めします。

今すぐ仕組みを作り、資金効率の高い法人運営を始めていきましょう!

【インボイス制度「2026年問題」って何!?】2割特例廃止と負担増!今すぐ取り組むべき3つのアクション

こんにちは、FLOW会計の斉藤です。

インボイス制度の導入から1年が過ぎました。「ようやく慣れた…」とホッとしていませんか?しかし、本当の正念場はこれからです。

2026年10月、多くの小規模事業者の経営を直撃する「時限爆弾」、通称「2026年問題」が待ち構えています。

「知らなかった」では済まされない急激な負担増を避けるため、その正体と今すぐ取るべき対策を解説します。

あなたの事業を揺るがす2つの「激変」

2026年10月から、現在多くの事業者を支えている負担軽減措置が縮小・廃止されます。

  • 経過措置の縮小(80%控除 → 50%控除へ)

現在、免税事業者からの仕入れでも、取引先は支払った消費税の「80%」を控除できます。つまり実質的な負担増は20%しかありませんでした。

しかし、2026年10月以降、この割合が「50%」にまで引き下げられます。

これにより、取引先は免税事業者との取引コストがグンと増えることになります。

免税事業者にとっては、値下げを要求されたり、最悪の場合、取引を打ち切られたりするリスクが現実的になるのです。

  • 「2割特例」の完全廃止

インボイス登録に踏み切った元免税事業者の多くが活用しているであろう、まさに“救世主”ともいえる制度が「2割特例」。

これは、「売上にかかる消費税額の2割」だけを納税すればOKという、納税額も、事務負担も、大幅に軽減してくれる特例措置です。

この特例が、2026年9月末で完全に終了します!

(※個人事業主は2026年分の確定申告まで適用)

もし対策をしなければ、業種によっては納税額が数倍に跳ね上がる可能性があり、事業の資金繰りに深刻な影響を及ぼしかねません。

■ 生き残るための3つのアクション

1. 取引先と方針を協議する

特に免税事業者の方は、課税事業者になるのか、免税のまま価格で調整するのか、2026年10月以降の方針を主要な取引先と話し合いましょう。

事前の誠実な対話が、信頼関係と取引を維持する鍵です。

2. 最適な納税方法を決定する

2割特例終了後は「簡易課税」か「本則課税」を選択しなければなりません。事務負担が軽い「簡易課税」、設備投資など経費が多い場合に有利な「本則課税」。納税額で大きな差がつくことも。どちらが自社に有利か、シミュレーションしてみることが重要です。

  • 簡易課税:業種ごとに定められた「みなし仕入率」で計算。実際の経費計算が不要で、事務負担が軽いのが特徴。
  • 本則課税:売上にかかる消費税から、仕入れや経費にかかった消費税を差し引いて計算。インボイスの集計・保存が必須で手間は増えますが、大きな設備投資などがある場合は有利になることも。

3. ITツールと補助金をフル活用する

増える事務負担は、デジタル化で乗り切りましょう!これからの時代、ITツール導入は不可欠です。 「でも、コストがかかる…」とためらう必要はありません。国は、事業者のデジタル化を支援する強力な補助金を用意しています。

  • IT導入補助金(インボイス枠):クラウド会計ソフトやPC、タブレットの購入費用などを、最大8割という高い補助率で支援するものです。
  • 小規模事業者持続化補助金:インボイス対応に限らず、販路開拓や生産性向上のための幅広い経費に利用できます。

補助金は、コストを抑えて未来への投資ができる絶好のチャンスです。

公募期間には限りがあります。今すぐ最新情報をチェックし、積極的に活用を検討してください。

まとめ

2026年10月は、小規模事業者にとって大きな転換点です。「まだ先」と先延ばしにせず、今日から準備を始めましょう。「取引先との対話」「納税方法シミュレーション」「ITツールと補助金の活用」。この3つの行動が、あなたの未来を守ります。

今すぐアクションを起こすことで、来るべき変化の波を乗りこなし、あなたの事業をさらに強く成長させることができるはずです。

不安な点があれば、一人で抱え込まず、私たちにご相談ください。

未来のために、今日から一歩を踏み出しましょう!

中小企業のための「管理会計」入門!経営改善に役立つ理由と始め方

こんにちは!FLOW会計事務所の田山です。 

今回は「管理会計」についてご紹介します。難しそうに聞こえるかもしれませんが、中小企業の成長と安定に欠かせない大切なツールです。この記事が、皆さんの経営に役立つヒントになれば幸いです。

「管理会計」って何?「財務会計」との違い

会計には「財務会計」と「管理会計」の2種類があります。

・財務会計とは、株主や金融機関など社外の利害関係者に報告するための会計で、法律に基づく厳格なルールに従い、過去の実績をまとめます。

・管理会計とは、経営者など社内の人向けに経営判断のための情報を提供する会計です。法令上のルールは任意で、自社の状況に合わせて自由にカスタマイズできる柔軟性が特徴です。管理会計は将来の数字や計画に焦点を当てます。

財務会計が「過去の通信簿」として外部に報告する役割を担うのに対し、管理会計は「未来の経営を導く羅針盤」として、経営者が迅速な意思決定を行うための情報を提供します!管理会計には決まったルールがないため、「社内で理解できれば良い」という柔軟性があります。

なぜ中小企業に「管理会計」が必要なの?

管理会計は、リソースが限られる中小企業にこそ重要です。

1. 経営状況の「見える化」:経営状況を可視化し、迅速な改善策に繋げられる

2. データに基づいた経営戦略:勘や経験だけでなく、会計数値に基づいた経営判断を可能にし、目標設定や事業戦略に役立つ

3. 課題解決と効率化:導入には業務負担や専門知識の課題がありますが、会計システムの活用で効率化が可能

中小企業は財務基盤が脆弱、意思決定が経営者に集約されやすい、数字を読み取れる人材が少ないため、管理会計は経営安定と成長を助ける強力な味方です。

「管理会計」を始める最初の一歩!変動損益計算書で事業構造を把握しよう

管理会計の第一歩は「自社の事業構造を数字で把握すること」です。

会社のコストを「変動費」と「固定費」に分類し、「限界利益」を計算する「変動損益計算書」の作成をお勧めします。

• 変動費:売上の増減に比例する費用

• 固定費:売上に関わらず発生する費用

• 限界利益:売上高から変動費を差し引いたもの

この「限界利益」を把握することで、「あとどれくらいの売上があれば利益が出るのか」が明確となります。

管理会計でできること

管理会計は、以下の要素で活用されます。

1. 予実管理:予算と実績を比較分析し、目標達成度を確認

2. 原価管理:コストを把握し、利益確保やコストダウンに貢献

3. 経営分析:企業の収益性などを分析し、経営判断をサポート

4. 資金繰り管理:現預金の流れを管理し、資金不足リスクを予測

まとめ

管理会計は、貴社の実態に合わせて自由にカスタマイズできる柔軟な会計です。

数字という客観的な根拠が加わることで、貴社の経営判断はさらに力強いものになります。FLOWでは新たに「財務支援」のサービスを開始いたしました。事業計画がなく感覚で経営をしている方、財務状況をしっかり把握したい方、利益を上げていきたい方、今後の資金繰りに少しでもご不安がある方…

計画・予測を立てることにより、ゴールが明確となります。早期に問題点の発見解決、次のアクションプランの検討に入ることが可能となります!また、いつでも決算利益が予測でき安心してご経営いただける状況が構築されます!少しでも気になる方は、お気軽にご相談下さい。

【個人事業主必見】領収書・レシート整理術から電子帳簿保存法まで!もう悩まない!

こんにちは!
FLOW会計事務所の木村です。

日々の領収書やレシートの山、溜まっていませんか?さらに、電子帳簿保存法(電帳法)義務化。知らない間に税法違反になっていないか、どう対応すればいいか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

ご安心ください。私たちが、そんな皆様の疑問を解決し、誰でも簡単にできる経理の秘訣と電帳法への賢い対応策を分かりやすく解説します。

▼領収書・レシート整理術:効率アップの基本

「たかがレシート」と油断していると、確定申告直前になって大変なことになります。たった少しの工夫で、日々の経理ストレスを大きく減らすことができます。

1.月別に整理する

受け取ったレシートや領収書は、まず月ごとに分け、さらに日付順に並べます。クリップやホッチキスでまとめ、月ごとに封筒やクリアファイルに入れるのが最も簡単で効率的です。

2.現金とキャッシュレスは分ける

事業用の現金で支払ったレシートと、クレジットカードやQRコード決済などのキャッシュレスで支払ったレシートは、別々に保管することを徹底しましょう。これにより、会計ソフトへの入力ミスや、支払い履歴との照合が非常に楽になります。

3.事業用とプライベートは完全に区別する

税務調査では、経費の妥当性が厳しくチェックされます。事業に関わる支出と、個人的な支出のレシートは、最初から分けて保管する習慣をつけましょう。

電子帳簿保存法(電帳法)対策

2024年1月1日以降、PDFで受け取った請求書や領収書などの「電子取引データ」は、紙に印刷して保存するだけでは認められず、電子データのまま保存することが義務化されました。

難しそうに聞こえますが、ご安心ください。個人事業主でも、無料で簡単に対応できる方法があります。

1.事務処理規程の作成

これは「データの改ざんはしません」という社内ルールの宣言のようなものです。
国税庁のウェブサイトにひな型が公開されており、ダウンロードして日付と事業者名を記入するだけで作成できます。作成した規定をパソコンの分かりやすい場所に保存しておけば、データの真実性を確保するという要件を満たせます。

2.ファイル名のルール化

電子データを保存する際、ファイル名に**「取引年月日」「取引先名」「取引金額」**の3つの項目を入れるのが最も簡単な方法です。

例えば、「20250115_株式会社〇〇_100000」といった形です。

これにより、検索性を高め、必要なデータをすぐに探し出せる状態にできます。

 【知っておきたい特例】

2年前の売上高が5,000万円以下の個人事業主は、この詳細なファイル名がなくても、データを保存していれば問題ないという特例があります。しかし、ルール化しておけば、日々の業務効率も格段に上がるため、この機会に導入しておくことをお勧めします。

3.クラウドサービスでの保存

パソコンの故障でデータが消えるリスクを避けるため、GoogleドライブやOneDriveなどのクラウドサービスを活用した保存がお勧めです。定期的なバックアップも忘れずに行いましょう。

「やっぱり自分でやるのは不安…」と感じたら、

「分かったけど、忙しくて手が回らない」「本当にこのやり方で合っているか不安…」

そんな時は、私たちにお任せください!

会計ソフトへの入力、そして面倒な確定申告まで、皆様が本業に集中できる環境を徹底的にサポートします。

経理のプロに任せることで、業務の効率化だけでなく、最新の税制に対応した適切な節税対策も可能になります。

まずは、お気軽にご相談ください。

これからも、皆様の事業の成長を全力で応援させていただきます。

確定申告を忘れたらどうなる?無申告で発生する恐ろしい延滞税・加算税を徹底解説!

税理士法人FLOW会計事務所の岩瀬です。令和7年分の確定申告はまだ先ですが、2025年は給与所得控除や基礎控除の改正がある年になります! 今回は、確定申告などをせずに無申告状態が続いた場合に、どのような【罪と罰】が課せられるのか、そしてなぜ無申告でいるとバレてしまうのかを解説します(^^)

「うっかり確定申告を忘れてしまった…」「まさか自分はバレないだろう…」

税金のことって、ついつい後回しにされてしまう方もいらっしゃると思います。

特に、「ちょっとだけの利益だから大丈夫だろう」「どうせ誰も知らないだろう」と考えて、無申告のままでいる方もいらっしゃるでしょう。。。しかし、その「うっかり」や「大丈夫だろう」という安易な考えが、後々大きな代償を払うことになりかねません。

<なぜ無申告は「バレる」のか?税務署の驚くべき情報網>

「少額だからバレない」というのは、残念ながら幻想です。税務署は、皆さんが思っている以上に、納税に関するさまざまな情報を把握しています!

~ 支払調書の存在 ~

あなたが何らかの報酬を受け取った場合、その報酬を支払った企業や個人は、税務署に対して「誰に、いつ、いくら支払ったか」を記載した「支払調書」を提出する義務があります!  

例えば、原稿料、講演料、フリーランスの業務委託料などがこれに該当します。税務署は、この支払調書とあなたの申告内容を照合することで、あなたの収入を把握しています。あなたが申告していなくても、税務署は「この人は収入があるはずなのに、申告がないな」と気づきます!

~ 反面調査 ~

例えば、あなたの取引先が税務調査を受けた際に、その取引記録からあなたの存在や取引内容が明らかになるケースです。例えば、あなたが個人事業主としてA社と取引をしていたとします。A社が税務調査を受けた際、A社の帳簿からあなたへの支払いが見つかり、「この個人事業主は申告しているのか?」と税務署があなたの状況を調べる、という流れです。芋づる式に無申告が発覚する典型的なパターンです!

~ 密告情報 ~

意外に思われるかもしれませんが、国税庁のウェブサイトには、納税に関する情報提供窓口が設置されています。ここには、匿名で「〇〇さんが副業で稼いでいるのに申告していないようだ」「隣の店の売り上げが不自然に少ない」といった情報が寄せられています(苦笑)【マルサカードくらいやがれ(激怒)】【●●に刺された】という言葉を聞いたことある人もいますか?これがきっかけで調査が始まるケースも実際にあります。

~ 各種データとの突合 ~

インターネット上の情報(ECサイトでの売上、SNSでの活動、不動産情報など)や、銀行口座の入出金履歴など、さまざまなデータと照合することで、無申告の疑いがある納税者を特定します。税務署は決してすぐに動かず、数年分のデータを蓄積してから、まとめて調査に入ることも珍しくありません。

このように、税務署には非常に多くの情報が集まっており、無申告はほぼ確実にバレると思って間違いないでしょう。

<バレたらどうなる?無申告で課される「重いペナルティ」

もし無申告が税務署にバレてしまうと、本来納めるべき税金に加えて、さらに「附帯税」というペナルティとしての税金が課せられます。この附帯税は、想像以上に重いものです。

~ 延滞税 ~

これは、税金を期限までに納めなかったことに対する「遅延利息」のようなものです。納付期限の翌日から、実際に納付した日までの日数に応じて課されます。

~ 加算税 ~

こちらは、納税義務を怠ったことに対する「罰金」です。無申告の場合に課されるのは、主に以下の2種類です。

  1. 無申告加算税:確定申告の期限までに申告書を提出しなかった場合に課されます。税務調査の連絡を受ける前に自主的に申告すれば、税率は軽減されますが、税務署からの指摘を受けてから申告する場合には、税率が上がります。
  2. 重加算税:最も重いペナルティがこの重加算税です。これは、単なる申告忘れではなく、意図的に収入を隠したり、架空の経費を計上したりするなど、悪質な方法で税金を逃れようとしたと判断された場合に課されます。「仮装隠蔽」、つまり事実を偽って隠そうとした行為があったとみなされると適用されます。

<確定申告をしないことで生じる「社会的リスク」>

金銭的なペナルティだけでなく、無申告がバレることは、あなたの社会的信用にも大きな影響を与えます。

~ 税務署の「ブラックリスト」入り ~

一度重加算税を課されたり、悪質な無申告と認定されたりすると、あなたは税務署の「要注意人物」としてマークされることになります。その結果、今後も頻繁に税務調査の対象となったり、融資や許認可の審査に影響が出たりする可能性があります。

~ 滞納処分【赤紙】 ~

もし、追徴された税金や附帯税を支払わずに滞納を続ければ、最悪の場合、あなたの預貯金や不動産、給与などが差し押さえられることになります。これは、国が強制的にあなたの財産を差し押さえ、税金に充てる最終手段です。

~ 刑事罰のリスク ~

非常に悪質な脱税と判断された場合は、「脱税」として刑事罰の対象となる可能性もゼロではありません。逮捕や起訴、懲役刑や罰金刑が科せられることもあり、そうなればあなたのキャリアや人生に深刻な影響を与えます。著名人が脱税で逮捕され、社会的信用を失うニュースを耳にしたことがあるのではないでしょうか。

<「しまった!」と思ったら、すぐに相談を>

税金に関する知識は複雑で、一人で抱え込んでしまうと、解決がより困難になることも少なくありません。

もし、「確定申告をしていない」「どうしたらいいかわからない」と不安に感じているのであれば、できるだけ早く税理士などの専門家へ相談することをおすすめします!

自主的に期限後申告をすることで、無申告加算税の税率が軽減されたり、事情によっては分割納付などの相談に乗ってもらえたりする可能性もあります。督促状が届いてからでは選択肢が狭まってしまいます。

「税金が難しい」「どこに相談すればいいか分からない」 そうお考えなら、ぜひ私ども税理士事務所にご相談ください。あなたの状況を丁寧にヒアリングし、適切な申告方法や今後の対策についてアドバイスさせていただきます!

正しい知識を持って、適切に納税すること。 これが、無用なトラブルを避け、安心して事業や生活を送るための最も重要な「節税」対策なのです!!

最後までお読みいただきありがとうございました!